5月の関西オープンで優勝し、ツアー3勝目を挙げた時松隆光。飛距離よりも安定したゴルフが持ち味だけに、クラブ選びのこだわりも、基準にするのは「打ったボールのスピン量」だと話す。
スピン量で弾道を打ち分ける
自身の持ち味は「粘りのゴルフ」と話すとおり、ショットの正確性を武器に現在賞金ランクトップ、ツアーの中心に君臨している。
16年まではナイキを使用していたが、ナイキのゴルフクラブ事業撤退により現在はフリーに。多くのクラブを試し、たどりついたのが、現在のミズノのドライバーだ。
「ドライバーに限ったことではなく、14本のクラブ全体に共通しているのは、できるだけやさしいものを選びたいということ」
「もちろん自分の感覚は大事ですが、無理をしなくてもいいクラブを使っています」
近年のドライバーのトレンドは“低スピン”。しかし時松は、「低スピンになりすぎない」ところが気に入っているという。
打ち出し角が確保できて、適度にスピンが入ってくれるため、結果、コントロールしやすいからだ。スピン量は、ボールコントロールが生命線の時松にとって、何よりも重要なファクター。
一発の飛びよりも、重視しているのは平均的な飛び。アマチュアゴルファーにも、大いに参
考になるクラブチョイスといえそうだ。
FWは飛距離が稼げる性能重視
打感のよさと操作性に惚れこんだ
グリーン周りは58度で勝負
小ぶりで打感重視のエースパター
フリーだから、番手ごとの理想を追求して選びたい
PHOTO/Tadashi Anezaki
週刊GD2018年7月31日号より