5月の関西オープンで優勝し、ツアー3勝目を挙げた時松隆光。飛距離よりも安定したゴルフが持ち味だけに、クラブ選びのこだわりも、基準にするのは「打ったボールのスピン量」だと話す。
画像: ときまつりゅうこう/1993年生まれ福岡県出身。ツアー通算3勝。今季も5月の関西オープン優勝など安定したゴルフで7月10日現在、国内賞金ランキング1位に立っている

ときまつりゅうこう/1993年生まれ福岡県出身。ツアー通算3勝。今季も5月の関西オープン優勝など安定したゴルフで7月10日現在、国内賞金ランキング1位に立っている

スピン量で弾道を打ち分ける

自身の持ち味は「粘りのゴルフ」と話すとおり、ショットの正確性を武器に現在賞金ランクトップ、ツアーの中心に君臨している。

16年まではナイキを使用していたが、ナイキのゴルフクラブ事業撤退により現在はフリーに。多くのクラブを試し、たどりついたのが、現在のミズノのドライバーだ。

「ドライバーに限ったことではなく、14本のクラブ全体に共通しているのは、できるだけやさしいものを選びたいということ」

「もちろん自分の感覚は大事ですが、無理をしなくてもいいクラブを使っています」

画像: スピン量で弾道を打ち分ける

近年のドライバーのトレンドは“低スピン”。しかし時松は、「低スピンになりすぎない」ところが気に入っているという。

打ち出し角が確保できて、適度にスピンが入ってくれるため、結果、コントロールしやすいからだ。スピン量は、ボールコントロールが生命線の時松にとって、何よりも重要なファクター。

一発の飛びよりも、重視しているのは平均的な飛び。アマチュアゴルファーにも、大いに参
考になるクラブチョイスといえそうだ。

FWは飛距離が稼げる性能重視

画像: FWは3番と5番で別モデルを使用。上がりやすさは絶対条件だが、飛距離をある程度稼げるヘッドをチョイス

FWは3番と5番で別モデルを使用。上がりやすさは絶対条件だが、飛距離をある程度稼げるヘッドをチョイス

画像: ロングアイアンよりもボールが上がりやすいUTを2本入れている。パワー不足をクラブで補うための象徴的なクラブ

ロングアイアンよりもボールが上がりやすいUTを2本入れている。パワー不足をクラブで補うための象徴的なクラブ

打感のよさと操作性に惚れこんだ

画像: アイアンは打感のよさが最大のポイント。 心して振れる縦の距離感を合わせやすく、上がりやすさもあわせ持つ

アイアンは打感のよさが最大のポイント。 心して振れる縦の距離感を合わせやすく、上がりやすさもあわせ持つ

グリーン周りは58度で勝負

画像: ウェッジは投げる感覚で打てるものが理想という時松。柔らかい打感はフォーティーン特有のもの。スピンを自在にコントロールできる

ウェッジは投げる感覚で打てるものが理想という時松。柔らかい打感はフォーティーン特有のもの。スピンを自在にコントロールできる

小ぶりで打感重視のエースパター

画像: パターは感覚を優先しピンタイプを使う。フェースインサートは柔らかく、手に伝わる感触がお気に入り

パターは感覚を優先しピンタイプを使う。フェースインサートは柔らかく、手に伝わる感触がお気に入り

フリーだから、番手ごとの理想を追求して選びたい

画像: フリーだから、番手ごとの理想を追求して選びたい

PHOTO/Tadashi Anezaki

週刊GD2018年7月31日号より

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