![画像: アメリカ出身の28歳。飛ばし屋として名をはせ、2014年まで欧州ツアーで活躍。15年から米ツアーに本格参戦し、2月のフェニックスオープンで初優勝。17年、18年の全米オープンで優勝し、18年の全米プロにも優勝。一躍超一流プレーヤーの仲間入りをした](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/4f77f379434f586525c64f9cf01e4617b136b0b4_xlarge.jpg)
アメリカ出身の28歳。飛ばし屋として名をはせ、2014年まで欧州ツアーで活躍。15年から米ツアーに本格参戦し、2月のフェニックスオープンで初優勝。17年、18年の全米オープンで優勝し、18年の全米プロにも優勝。一躍超一流プレーヤーの仲間入りをした
5メーカーのアイアンから選んだ、ミズノJPX900ツアー
2016年のダンロップフェニックスで日本ツアー初優勝を飾った時は、ドライバー以外は契約先のナイキのクラブで揃えていたケプカ。だがナイキのクラブ事業撤退に伴い、契約フリーに。
直後のフェデックスカッププレーオフの間に、アイアンは5メーカーのモデルを試した結果、ミズノ『JPX900ツアー』に替わった。
少しヒール目に集中する打痕は日に日に濃くなる
![画像: ミート率の高さからフェースの打痕が一点に集中。まもなく同じモデルの新セットに交換するという](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/1a4d91adfcb732923c17e2cef8919314d2ef71dc_xlarge.jpg)
ミート率の高さからフェースの打痕が一点に集中。まもなく同じモデルの新セットに交換するという
![画像: アイアンは奇数番手のみ練習するというケプカ。グリップ交換も摩耗が進む奇数番手は頻繁に行っている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/61ce55e32741cc9a833b09cad59a25cf7eb381b3_xlarge.jpg)
アイアンは奇数番手のみ練習するというケプカ。グリップ交換も摩耗が進む奇数番手は頻繁に行っている
ジュニア時代にミズノMP-32を愛用していたケプカ。
以前にケプカが契約していたタイトリストとの期限が切れる頃に、ケプカに使ってもらうことを想定し、ミズノが形も色も性能もケプカ好みに合わせたモデルが、このJPX900ツアーだった。
その狙いは見事に的中し、5メーカーのアイアンテストを経てケプカのバッグに入ることになった。
顔良し、抜け良し、打感良し! さらに飛びざまにゾッコンしたという
![画像: 顔良し、抜け良し、打感良し! さらに飛びざまにゾッコンしたという](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/3e9a968a17cf72c1fa53291bf0fd4716b4b08cf2_xlarge.jpg)
ヘッドは市販と同じ。ライ角のみ0.5度アップライトに調整している。
サイズはコンパクトで操作性が高い。太陽光の反射を防ぐサテン仕上げ加工もケプカ好み仕様。
そして、2017年と2018年の全米オープン連覇。「アイアンはフィーリングが何より大事です」(ケプカ)
M3 460は理想のスピン量が出せる
ドローで2200回転、フェードで2800回転
ドライバーはプレーヤーズ選手権から、テーラーメイド『M4』から『M3 460』に。
「ドローとフェードが打ち分けやすい。特にフェードがかかりすぎて右に行かないのがいい。しかも向かい風でも吹き上がらず安定して飛びます」
![画像: ウェートを最大限後方にセットすることで、重心を最深化。ミート率の寛容性をアップ(写真左)、曲がり幅を想定内にできる絶妙な寛容性と操作性を求めるケプカ。『M3』なら調整可能だ(写真右)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/7d921019f44b14a0a7cbabd17f91c73b604423c9_xlarge.jpg)
ウェートを最大限後方にセットすることで、重心を最深化。ミート率の寛容性をアップ(写真左)、曲がり幅を想定内にできる絶妙な寛容性と操作性を求めるケプカ。『M3』なら調整可能だ(写真右)
『M3』は2つのウェートをスライド移動できるが、両方とも最大限後方にセット。
「以前使っていた『M2』(2016年モデル)と同じような感じになり、平均飛距離が高い」(ケプカ)
ディープすぎないので上がりやすい
![画像: ロフト9.5 度だが、カチカチ機能で1段階分ロフトを開く方向にセットしている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/192f834a938bacd112f8b801cbe77f4d5896f422_xlarge.jpg)
ロフト9.5 度だが、カチカチ機能で1段階分ロフトを開く方向にセットしている
ウェートを前方に動かせばスピン量を抑えてさらに飛ばせるはずだが、ケプカは〝安定したコントロール性〞を重視。
ドローで約2200回転、フェードで約2800回転がケプカの理想のバックスピン量であり、『M3』はそれがほぼ完璧だという。
ロフトの大きなウェッジほど開きやすいソール形状に!
タイトリストの『ボーケイウェッジ』シリーズを長く愛用。現在は『SM7』の52度(Fグラインド)、56度(Sグラインド)、60度(TVD、Mグラインド)をバッグに入れている。
![画像: 60 度はMグラインドソール。ロフトを起こしながら打つことでスピンを強められる(写真左)、フェースを開いて構えても違和感の出ない、ティアドロップ形状が安心感を生む](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/c5dec99d68cbfca76bd807d3979a0dbf3b1990ed_xlarge.jpg)
60 度はMグラインドソール。ロフトを起こしながら打つことでスピンを強められる(写真左)、フェースを開いて構えても違和感の出ない、ティアドロップ形状が安心感を生む
ユニークなのは、バウンス角とソール形状。ロフト52度のバウンス角12 度に対し、56度は10度、60
度は8度と減っている。さらにソール形状も、ロフトが大きいほど開きやすくなっている。
ロフトを起こしながらスピンをかける、ケプカの技術力を引き出す仕様といえる。
![画像: フェースを開いて構え、閉じるようにつかまえながら打つことでスピン量を調整できる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/c419fc0f3b77df51d0daee7bda042702eb37f55e_xlarge.jpg)
フェースを開いて構え、閉じるようにつかまえながら打つことでスピン量を調整できる
米ツアーで初優勝したときの縁起のいいパター
構えやすさがお気に入り
![画像: スコッティキャメロンニューポート2 T10 セレクト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/3496d01279040da45db31503bb80b40ddcb62d9e_xlarge.jpg)
スコッティキャメロンニューポート2 T10 セレクト
米ツアー初優勝時に使用。ナイキのパターからこれに戻し、好調を持続。
ティショットでもセカンドでも使う中空ヘッドの3番アイアン
![画像: ナイキ ヴェイパーフライプロ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/a8fb7bdd206aecfbe360197604b4ddf25263927b_xlarge.jpg)
ナイキ ヴェイパーフライプロ
ユーティリティと呼んでもいい中空構造ヘッドのアイアン。3番のみ使用中。
ロフト多めで打ち出し角の高いM2ツアー
![画像: テーラーメイドM2ツアー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/bc69ebc2b703863faf1683404cedefe10571652d_xlarge.jpg)
テーラーメイドM2ツアー
3番のHLモデルはロフト16.5 度。「スピンが入って、ゆるやかな着弾なのがいい」(ケプカ)
シャフトの長さロフトもノーマル使用
![画像: シャフトの長さロフトもノーマル使用](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/07/27fb10e94d50aac678a48bdef3c8dc64b293f567_xlarge.jpg)
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
TEXT/keiichi togawa
月刊GD2018年9月号