辻村明志コーチ
つじむらはるゆき。上田桃子、比嘉真美子、小祝さくらなど、トッププロを指導する一方、アマチュアへのレッスンも行う。日本女子アマを制した吉田優利さんも教え子のひとり
目指すは、プロのような締まって見えるトップ!
気づかないうちに、ゆるんだトップに
「ゆるんだトップとは、ひとことで言うと『トップで力が溜められていない』状態のこと。それだとボールに力が伝わらず強い球が打てません」と辻村コーチ。
トップがゆるんでしまう原因は大きく3つ。
心当たりはありませんか? トップがゆるむ3大原因
ひとつ目は、体の外側に力が入っていること。トップを深くしようと体重移動を使おうとする人が多いですが、そうするとテークバックで体が右側に流れやすくなり、力が外側に逃げてしまいます。
ふたつ目は、アドレスの状態ですでにゆるんでいること。ひざが曲がりすぎていたり、猫背になっていたり、「力まないように」という思いが強すぎて脱力しすぎてしまった状態です。
三つ目が、手でクラブを上げてしまうこと。体の回転がなくなり、手打ちになってしまいます。体全体を使えていないので、トップが決まらないだけでなく、突っ込みやすくなります。
トップのゆるみはこうチェック!
自分のトップがゆるんでいるかどうかは、なかなかチェックしにくいもの。そこで辻村コーチにチェック方法を教えてもらいました。
CHECK1.トップの位置を指で押してもらう
締まったトップだとヘッドやシャフトを軽く押されたぐらいではグラつかずにキープできます
CHECK2.タオルを落とさずに止まれればOK
トップの位置でタオルをシャフトにかけて落ちてしまったら、トップがゆるんでいる証拠。体がグラついてトップの位置が決まらないので、クラブが揺れて落ちてしまいます
【ワンポイント!】 テークバックは、左から引っ張られる感じで上げてみよう
テークバックのときに、左からベルトを持って引っ張ってもらう意識だと、下半身に適度な張りを感じながらクラブを上げられます。右側に流れると内側に力が溜められないので力が逃げてしまいますよ
自分のトップがゆるんでいないか、ぜひチェックしてみてください。後編ではゆるまないための具体的なポイントをご紹介します!
Photo／Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki
Thanks／マスターズゴルフガーデン三木、センチュリー21レディス、大東建託・いい部屋ネットレディス
週刊GD2018年8月14日号より
