数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和が、最新クラブを打って、測って大研究。今回は早くも話題のタイトリストの「TS3」ドライバーです。
PGAツアーのプロが続々とスイッチ。これまでのタイトとはまったく違う!
PGAツアー屈指の飛ばし屋ジャスティン・トーマスがスイッチし、さらに飛距離が伸びたと話題のTS3ドライバー。試打した堀越プロの第一声も「初速が速い!」でした。
「ヘッドの返りがスムーズで、ドロー、フェードともに打ちやすい。低重心・低スピンに加えて、初速の速さが特徴なので最大飛距離アップが目指せます」
「打ち出しが高すぎず、球の高低も自分でコントロールしやすいですよ」(堀越)
低スピンで強い球が出る! フェースの開閉を使ってボールを操りたい人向け
ヘッドの計測を担当したクラブ設計家・松尾好員氏によると、「TS2」「TS3」に共通するのは、どちらも低重心にして低スピン化を狙ったモデルであるということ。また、ヘッド重量は長尺化にも対応できる重さ(重めだが重すぎない)だとのことでシャフトの選択肢も広そうです。
「TS3はTS2よりも重心が浅めで、そのぶんスウィートスポットの高さが低いので、低スピンによる飛びが期待できます」
「ネック軸回りの慣性モーメントが小さめでなので、ヘッドの操作性がよく、フェースの開閉を使って打つスウィングに向いています」(松尾)
試打解説/プロゴルファー堀越良和
解説/クラブ設計家 松尾好員
週刊GD2018年9月4日号より