ゴルファーの悩みを教え上手なプロがマンツーマン解決! 今回教えてくれるのは、時松隆光プロの育ての親である篠塚先生。時松プロみたいに正確なショットを打つにはどうしたらいい?
画像: 【教える人】篠塚武久先生 2018レッスン・オブ・ザ・イヤー。時松隆光の先生。福岡で桜美ゴルフハウス主宰

【教える人】篠塚武久先生
2018レッスン・オブ・ザ・イヤー。時松隆光の先生。福岡で桜美ゴルフハウス主宰

画像: 【教わる人】川島浩治さん 50歳。ゴルフ歴30年 HC26

【教わる人】川島浩治さん
50歳。ゴルフ歴30年 HC26

強いフックが、時折りでてしまい、スコアがまとまりません(川島さん)

川島 時々、強いフックが出ます。時松(隆光)プロみたいにテンフィンガーグリップを見習ってやっているんですが……、真っすぐ正確ショットを続けたいです。

篠塚 最初に理解してほしいのが、私が提唱する「桜美式」のテンフィンガーは、単に「握り方」のことを言っているのではなくて、左右の手の役割を別々にして、より効率的にボールを打つ「やり方」のことを指しています。

【フックの原因】テークバックで右ひじが支点になっている

画像: 始動時に右ひじを曲げてクラブを引き上げ、そこから上体を強くねじってトップまで上げています。そうするとダウンスウィングでは、必ず『ねじり戻す』動きが必要になり、これが時折、大きなフックを招くのです」(篠塚先生)

始動時に右ひじを曲げてクラブを引き上げ、そこから上体を強くねじってトップまで上げています。そうするとダウンスウィングでは、必ず『ねじり戻す』動きが必要になり、これが時折、大きなフックを招くのです」(篠塚先生)

篠塚 基本になるのは、日本の「刀」です。日本刀は「片刃」で、なおかつ刀身が反っているので、おのずと使い方(振り方)が限定されますね。もし、クラブが「刀」だと仮定して、地面にあるボールを(右から)横一文字に“切る”としたら、どうやりますか?

川島 刃が左(目標方向)を向くように、右腕を開くようにして構えて……頭の右上のほうに振りかぶって……刃の向きが変わらないように、右手を返さずに振っていきます。あ、だから、時松プロは、右手を横から握っているんですか!?

篠塚 そういうことなんです。最初は、両手のグリップの間隔を空けて、スプリットハンドで練習すると、右手の使い方がよくわかります。右手のひらは、振り下ろす面に対して、ずっと同じ方向を向き続けるので、フォローでは、右手のひらが上を向く形になります。

篠塚 『ヘッド』を操作するのではなく、クラブ全体を『刀』だと思って振ってください。複雑なことを考えなくても、理にかなった動きに近づいていきますよ。

川島 手は一切、返さないんですね。やってみます。(数球打っていくと……)あれ、当たる感触も、“打音”も強くなった。

両手を離したスプリットハンドで、日本刀をイメージ

画像: 「刃は目標方向。これでボールを一刀両断するように……」

「刃は目標方向。これでボールを一刀両断するように……」

画像: クラブを「刀」に見立てて、ボールを真横に「切る」ことを想像すると、自然に右手のひらの向きを変えずに直線的に振り下ろす形になる。トップでは、右ひじが体から離れて高い位置に上がる

クラブを「刀」に見立てて、ボールを真横に「切る」ことを想像すると、自然に右手のひらの向きを変えずに直線的に振り下ろす形になる。トップでは、右ひじが体から離れて高い位置に上がる

篠塚 体のねじりを使わず、直線的に「切る」と、そうなります。フォローで左ひじは曲がっていいので、スパッと「切り抜いて」ください。

川島 右手のひらでボールを切る感覚が出てきました。腕を無理やり返す必要はないんですね。

フォローでは右手のひらが上を向く

画像: 右手のひらの向きを変えずに振り抜く。これが正確なショットの土台

右手のひらの向きを変えずに振り抜く。これが正確なショットの土台

篠塚 日本刀をイメージしたまま振り抜くと、右手のひらの向きを変えずに(手を返さずに)振り抜くようになる。続けていけば、毎回、安定したスクェアインパクトに近づいていきますよ。

川島 ありがとうございました。

PHOTO/Akira Kato、TEXT/Daisei Sugawara

週刊GD2018年9月4日号より

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