ここ数年で、PGAツアーのトップ選手たちのスウィングには大きな変革があった。「手先をいっさい使わずに体の回転スピードだけで飛ばす打ち方です」というのはプロコーチの内藤雄士。それにともなってアプローチの打ち方も変わってきたようだ。これまでのセオリー通りの打ち方で寄せまくるタイガー・ウッズと、今どきのスウィングで打ち分けるローリー・マキロイ。ふたりの40~50ヤードのスウィングを見てみよう。
タイガーは、体をあまり回さず、腕の振り幅で打ち分け
内藤 タイガー・ウッズの40ヤードのアプローチは、腕とクラブが体の正面にキープされていて、インパクトで腰は開いていません。50ヤードになっても振り幅が大きくなるだけで基本は同じ。今までのセオリー通りの打ち方です。
マキロイは、体の回転量で距離を打ち分けている
内藤 これまでは腕とクラブを体の正面にキープして、インパクトは体を開かずに打つのが主流でしたが、29歳のローリー・マキロイのアプローチは、それとは違います。マキロイはインパクトで体(特に腰)を開いて打っています。
内藤 回転スピードで飛ばすフルショットと同じ流れですね。腕を振る感覚はなく、体の回転だけで打っているイメージ。距離の打ち分けもどれくらい体を回転させるかで調節します。手先で振って距離が合わなという人は、ぜひマネしてほしい打ち方です。
ちなみに、ダスティン・ジョンソンも"回転量"派
内藤 「ウェッジのコントロールショットは、ボール初速とヘッドスピードをほぼ同じ数値に揃えたい」と弾道測定器を使いながら練習していたダスティン・ジョンソンも回転量派です。腕の振りではなく、体の回転で打っている証拠です。(内藤)
月刊GD2018年11月号より
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