オフセンターヒットに強いアイアン
ゴルフ界の〝サイエンティスト (科学者) 〟と呼ばれる、ブライソン・デシャンボーの代名詞といえば、このワンレングスアイアン。構えてみると、フェースに厚みがあり、グースも強めなので、やさしく打てそうなイメージが沸きますね。(堀越)
長さの基準になる7Iを打ちましたが、弾き感のある爽快な打感で、オフセンターヒットに強いなという印象を受けました。少し芯を外しても、初速の速さが変わりません。
次に、9Iを打ちましたが、長さが7Iと同じなので、通常の長さよりも弾道は高め。ただ長くなっても、ボールはしっかりつかまってくれます。
長さが変わらないから同じ感覚で打てる
5Iは長さが短いぶん、弾道は通常より低めですが、強い弾道で飛距離を稼げます。また、7Iと同じ感覚で打てるし、フェースの芯が広いので、ミート率はアップするでしょう。(堀越)
試打クラブには、NS950のSが装着されていました。ロフトの立った番手でもう少し高さが欲しいなら、カーボンにリシャフトするのも面白いかも。7Iは得意だけど、ミドルアイアン以下は苦手という人なら、試してみる価値アリです。
弾きがよく球をつかまえやすい
7番アイアンのクラブ長さとしてはやや短いですが、クラブ重さがやや重いので、クラブ慣性モーメントが大きくなっています。ヘッドは米国のアベレージ向けモデルの典型的な形で、シャローフェースとグースネックで打ちやすそうに感じられますが、フェースのトウ側が低いので、ライ角度がフラットに感じます。(松尾)
NS950のSシャフトで試打しました。ミート率が良く打ちやすい感じがあり、打感はかなり硬く、インパクト音も高いので、球の弾きはいい感じです。グースネックで球をつかまえやすいです。
重心距離は41.1ミリと長め
ワンレングスアイアンなので、7番アイアン1本だけでは全体像がわかりにくい。5番、7番、9番の少なくとも3番手は試打して、そのフィーリングと球の飛び方を確かめることをお勧めします。(松尾)
総合評価
飛距離性能 4/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3
※5点満点
ヘッド/ステンレス
ロフト角/29.5度(7I) ライ角/62度(7I)
長さ/37.5㌅(7I)
シャフト/NSプロ 950GH(S、R)
コブラスピーダー(S、R)
総重量/422g(7I、NSプロ950GH・S)
価格(税込)/10万3680円(5I~PW6本セット・NSプロ950GH)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2018年11月13日号より