北原さんのお悩み「平均200ヤードのドライバーをもっと飛ばしたい!」
飛ばしたいのは分かりますが、インパクトの効率が悪いかも…
北原 ドライバーの平均飛距離が200ヤード。もう少し飛ばしたいです。
齊藤 まず、私のスウィングに対する考え方として、「飛ばすためのスウィング」というものはなくて、「効率のいいスウィング」を追求していくと、飛距離は勝手についてくるものだと思っています。北村さんの場合も、「飛ばそう」という気持ちが強すぎて、効率の悪いスウィングをしてしまっているので、結果として「飛ばない」ということなんです。
北原 ヘッドスピードを上げるような努力は必要ないってことですか。
齊藤 北村さんは、そのままでも40 m/s弱くらいのヘッドスピードがあるんですから、そもそも200ヤードしか飛ばないというのがおかしいんです。もっと効率を上げれば、簡単に飛距離は伸びます。いちばんの問題はテークバックをインサイドに引きすぎていて、そのせいでクラブが外から下りてくることですね。アウトサイドイン軌道だと、ボールに重さが伝わるインパクトになりづらいく、ヘッドが上から入りやすくなるので、余分なスピンがかかってしまいます。
北原 それで、球が上がりすぎてしまうんですね。
齊藤 一旦、フォローサイドにヘッドを振って、そこから一気にトップまで引き戻して振ると、自然なインサイドイン軌道を体感できます。その軌道をトレースするように体を動かせば、軸ブレも起きないし、体の重さをボールに伝えるインパクトになるんです。
インパクト効率をよくするために!
①アドレスとトップで軸の位置を変えない
②【ドリル】フォローを出してから巻き戻してトップへ
齊藤 軽めのスウィングで、フォローまでヘッドを振り出し、そこから引き戻して一気にトップまで上げます(止まらずにフィニッシュまで振る)。ヘッドが不必要にインサイドに入らず、自然なインサイドイン軌道になるドリルです。
北原 これでインサイドイン軌道に近づくんですか?
齊藤 テークバックが良くなれば、外から下りて来なくなります。地味ですが、この素振りを必ず練習に取り入れてみてください。
北原 ありがとうございます。インサイドイン軌道で200ヤード以上飛ばせるようにかんばります!
週刊GD2018年12月11日号より