特徴的なクーペスタイルのシルエットがさらに洗練
2010年にデビュー、日本では2011年に発売が開始された初代「レンジローバー イヴォーク」は、そのスタリッシュなデザインや精巧な作り込みで世界的に大ヒット、これまでに世界で77万2096台が販売されたというラグジュアリーコンパクトSUVのパイオニアだ。
そのイヴォークがフルモデルチェンジにより2代目に生まれ変わったが、新型はひと目で「イヴォーク」とわかる個性的なデザインを継承しながら、その特徴的なクーペスタイルのシルエットをより洗練させているのが特徴。独特の傾斜したルーフラインとリアに向かって上昇するウエストラインがレンジローバーであることを印象づける一方、はっきりとしたショルダーラインとパワフルなホイールアーチ、21インチホイールを組み合わせることで力強くダイナミックな雰囲気を演出している。
超薄型マトリックスLEDヘッドライトやリアランプのグラフィック、格納式のフラッシュドアハンドルもデザインのポイントとなっている。ボディはまず5ドアのみでスタートする。
インテリアは水平基調のすっきりとしたデザインで、最新仕様デュアルタッチスクリーンインフォテインメントシステム「Touch Pro Duo」や電動16ウェイシート、イオン空気清浄テクノロジー、最高級のマテリアルがラグジュアリーな空間を作りだしている。
ボディ全長は4.37mと従来とほぼ同じながらも、ランドローバーの新しいエンジン横置き用「プレミアムトランスバースアーキテクチャー」を採用するとともに、ホイールベースを長くとってリアシートのスペースを20mm広くし、小物などの収納スペースも拡大させることに成功している。ラゲッジスペースは10%増の591Lになり、40:20:40の分割可倒式リアシートを倒すと、最大容量は1383Lになる。
パワーユニットには2L直4ターボのガソリンとディーゼルのインジニウムエンジンを採用。これに48V電源システムを組み合わせたマイルドハイブリッドとしている。約1年後には、プラグインハイブリッドも追加するという。
駆動方式はFFと4WDが設定されるようだが、4WD仕様にはドライブラインディスコネクト機能、走行中の路面状況を検知し最適な設定を実現するテレイン・レスポンス2」を搭載、走行可能な渡河水深は500mmから600mmに向上した。
注目のテクノロジーは、車両前方下部に設置したカメラで路面を撮影しその映像をタッチスクリーン上に映し出すことで、まるでボンネットがないかのようにフロント下 180度の視角を確保する「クリアサイトグラウンドビュー」を世界で初めて搭載。車体後方のカメラで撮影した映像をルームミラーに映しだす「クリアサイトリアビューミラー」も採用している。
新型イヴォークは、人工知能(AI)アルゴリズムを駆使してドライバーの好みや行動パターンを学習し、ドライバーをサポートする「スマート・セッティング」を採用した初めてランドローバーとしても注目される。シートポジション、音楽、温度設定だけでなく、ステアリングコラムの設定も制御することができる。
日本での発表は2019年になる予定だ。
ボンネットが無いかのようにフロント周りが見える「クリアサイト・グラウンドビュー」
まるでボンネットがないかのようにフロント下の視角を確保する「クリアサイト・グラウンドビュー」を世界で初めて搭載。市街地での難しい駐車スペースや段差のある中央分離帯、オフロードなど障害のある路面を走行するときに便利な機能。