数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和プロが、最新クラブを打って、測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はフェアウェイウッドの名器を数多く世に送り出してきたロイヤルコレクションの新作「SFD X8 チタニウム FW」です。

投影面積が大きく、安心感がある

プロやアスリート向けの「BBD」に比べ、「SFD」はアベレージも使えるモデル。シャープな顔つきでありながら、構えたときの投影面積が大きく、安心感がありますね。(堀越)

画像: ヘッド後方に配したウェートで深重心化。伝統のフルチタンヘッドはスクェアな顔立ち

ヘッド後方に配したウェートで深重心化。伝統のフルチタンヘッドはスクェアな顔立ち

3Wから打ってみると、ボールのつかまりがよく、飛距離性能も高い。いわゆる「飛び系3W」は、地面から打つと球が上がりにくいモデルも多いのですが、この「SFD X8」はしっかり高さを出せます。

また、ヒールやトウ側に少し打点がズレても直進性が高い。一般のアマチュアにとって、FWはやさしく打てて、少しでもグリーンに近づけたいクラブのはず。そういう意味では、かなりの優等生と言えますね。5Wも直進性が高く、通常のライで払い打ったり、悪いライで打ち込んだりと、応用範囲が広く、球もオートマチックに上がってくれるので扱いやすいです。(堀越)

画像: 重心距離が長く、ヘッドの返りがゆるやか(3Wのヘッド)

重心距離が長く、ヘッドの返りがゆるやか(3Wのヘッド)

フジクラと共同開発した標準装備のシャフトは軽やかで、振れば振るほど球が上がるし、飛距離も伸びます。

ヘッドスピードが40m/s前後で使え、やさしく球が上がって飛ばせるのでFWが苦手な人にもいいモデルです。

地面からでもボールがラクに上がる

クラブ長さは3Wとして標準的ですが、クラブ重さはやや軽く、スウィングウェートも小さめで、クラブ慣性モーメントが小さくなっています。ヘッドはオーソドックスで綺麗な丸型で、投影面積が大きく安心感があります。「オープンフェースのロイコレ」といわれた頃と違い、フックフェース設定で、リアルロフト角も厳しすぎず、アベレージゴルファーにはやさしく感じられます。純正のSシャフトを試打しましたが、かなり軟らかめの設定で、ヘッドスピードが40m/s くらいでも十分扱えます。(松尾)

画像: シャローバック形状と、波打つようなソール形状が地面からの「ヘッドの抜け」を良くする

シャローバック形状と、波打つようなソール形状が地面からの「ヘッドの抜け」を良くする

ヘッドの返りがゆっくりで、左へのミスが軽減されるモデル

シャローフェースで、かつ適度なバックスピンも入るので、球は上がりやすい。FWとしては重
心距離が長く、ネック軸回りの慣性モーメントも大きく、ヘッドの返りがゆっくりで、つかまり
過ぎず、左へのミスが軽減されるモデルです。

画像: ヘッドの返りがゆっくりで、左へのミスが軽減されるモデル

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3.5 ※5点満点

ヘッド/6AL-4Vチタン精密鋳造+6AL-4 Vチタン圧延特殊加工
ロフト角/15度(3W)、18度(5W)
ライ角/59度(3W)
長さ/43㌅(3W・スピーダー RCLT-5+)
シャフト/スピーダー RC LT-5+(S、SR、R)、スピーダー エボリューションV FW50(S)
総重量/約317g(5W、スピーダーRC LT-5+・S)
価格(税込)/5万1840円(スピーダー RC LT-5+)
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊GD2019年1月1日号より

画像: 【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3.5 ※5点満点

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