3年連続でツアーのシード権をとった大堀裕次郎プロ、2019年は初優勝が期待される若手のひとり。182センチの長身から繰り出されるドライバーショットが魅力だが、本人は「むしろ、ティショットは苦手ですね」と話す。大堀の14本を覗いた。

おおほりゆうじろう/1991年生まれ兵庫県出身。18年は、トップ10入り2度、賞金ランキング43位。プロ6年目となる今年は、念願の初優勝が期待される
ゆったり振っても飛ぶエース「ゼクシオナイン」ドライバー
「ときどき曲げてしまうときがあるティショットは、僕の課題です。できるだけやさしく打ちたいので、エースは『ゼクシオ ナイン』です」
ミスの度合いを抑え「楽に飛距離が出せること」がその理由。「ゆったり振りたいので、自分のスウィングとマッチしていると感じています。フェースの向きをスクェアに調整して、つかまりすぎを防いでいます」

9.5度。フェースアングルをストレートに調整
ドライバーに関しては、今は使い慣れたゼクシオを入れているが、スリクソンZシリーズなど新モデルのテストを続けていると話す。そして、ドライバー以上にこだわっているのが、ボールだ。
「スコアメークの上で、グリーン周りのリカバリーが重要になりますが、その手助けになっているのがこの『ZスターXV』です」

昨秋発表されたスリクソンのニューボール「スリクソンZスターXV」。新しい素材のコーティングは大堀もお気に入りで、グリーン周りのスピン性能も秀逸。すぐに実戦投入した
「以前のボール以上に、グリーン周りでスピンがしっかり入ります。でも、スピンが入りすぎて戻ってしまうこともないので、イメージどおりの球が打てます。新しいボールのおかげでアプローチはもちろん、ドライバーの球筋も安定しました」
新兵器とともに悲願の初優勝を狙っている。
ティショットでも威力を発揮「スリクソンZ U85」

UTは、低く抑えることが得意な大堀が自信を持って振れるアイアンタイプ
4Iはやさしさ重視「Z-585」、5Iから「Z965」

フィーリング重視の大堀は、本来すべて「スリクソンZ-965」を使いたいと言うが、4番のみポケットキャビティの「スリクソンZ 585」を入れる
3本のウェッジであらゆる状況に対応

グリーン周りは58度を使うことが多いが「スコアメークをするうえで、58度1本だと対応できない場面もある」と3本のウェッジを駆使している
自分の感覚に合う唯一無二のパター「オデッセイ ブラックiX#1」

プロ入り前から使っている相棒。オーソドックスなタイプが好みだが「何よりも打感はほかでは得られない」のが手放せない理由だ

3UTと5Iの顔

PTとSWの顔
シャフトはすべてXフレックスに統一

PHOTO/Tadashi Anezaki
週刊GD2019年1月29日号より
