スクェアに構えやすいストレートネック
最近はアスリート系のモデルでも、ややグースの入ったネック形状が多いですが、このアイアンはストレートネック。そのためターゲットに対して、スクェアに構えやすいですね。(堀越)
ボール位置を変えて打っても違和感がなく、弾道の高低や球筋の打ち分けもしやすい。とても操作性に優れたアイアンです。
ストロングロフト設定ですが、ストレートネックでフェースがボールを拾ってくれるので、高さがしっかり出てくれて、飛距離性能も高いです。試打クラブにはオリジナルのカーボンシャフトが装着されていますが、打感も打音もいいですね。このタイプのヘッドにカーボンだと、やや鈍感な打感になりやすいのですが、インパクトで手に打感がダイレクトに伝わってきます。
打ったのは85グラムと重量のあるカーボンシャフトで、スチールだと100~110グラムぐらいの重量帯と同じ感覚で振っていけます。
ドライバーのヘッドスピードが43m/sぐらいのゴルファーで、アイアンで弾道や球筋を自由に操りたい人、左へのミスを怖がらずに振っていきたい人に、おススメのアイアンです。(堀越)
ヘッド重心は低くヒール寄り。弾道を操作しやすい
7Iのクラブ長さはやや長く、クラブ重さがカーボンシャフトながらもやや重いので、クラブ慣性モーメントがやや大きくなります。ヘッドは小ぶりなプロモデル、ストレートネックなのでラインに対してスクェアに構えやすく、ソール側に重量があるので、スウィートスポットが低い低重心ヘッドです。(松尾)
7Iの標準カーボンSシャフトは、適度な軟らかさがあり、スウィングしやすく、ヘッドの重心距離が短めで操作性がよく、インテンショナルに弾道を操作しやすくなっています。
打感がよく操作性のいいアイアンを求める人に
バウンス角がプロモデルにしては小さめで、かつ芯の高さも低いので、ターフをあまり取らないスウィープなスウィングがオススメ。シャフトはカーボンとスチール両方試打して、フィーリングが合うほうを選びましょう。(松尾)
【総合評価】 飛距離性能 4/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4/操作性 4.5 ※5点満点
ヘッド/軟鉄鍛造
ロフト角/30度(7I)
ライ角/61.5度(7I)
長さ/37.125㌅(7I)
総重量/約417g(7I、ヴィザードIB‐WF・S)
価格(税込)/16万8480円(5I~10I 6本セット・ヴィザード IB‐WF)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年2月5日号より