
1980年生まれ。2013年全米オープン優勝。リオ五輪では英国代表で金メダルを獲り、2018年はフェデックスカップを制し、世界ランク1位に。2019年から本間ゴルフとクラブ契約を結ぶ
アイアンの形に、英国人らしいこだわりあり
新しく手にしたのは、なんと日本の老舗メーカー、ホンマだ。イングランドでゴルフを覚えたローズにとって、アイアン選びには強いこだわりがある。「トップブレードが薄く、直線的な輪郭のアイアンが好み」と言う。リンクス育ちの英国人ゴルファーらしく、シャープなスコッチブレードタイプのアイアン、「T W ローズプロト」をバッグに入れる。

伝統的なスコッチブレードタイプ形状

トップブレードもリーディングエッジも直線的
「1月のデザートクラシックから使い始めました。構えたときの顔がとくに重要です。まず、ブレードが薄く、直線的であってほしい。このほうが強い球をイメージできます。スコラインの長さもミリ単位で調整してもらいました。このホンマのニューアイアンは、まるで日本のサムライが持っている日本刀のような切れ味です」
セミキャビティの「TW747V」との(番手の)コンビネーションセッティングも考えたらしいが、現在は、全番手「ローズプロト」だ。
TW747 460ドライバーで初速がアップした
「ドライバーはボールスピードが3~4マイル(5~7キロ)上がっている。打ってみると、重心位置が浅い感じがします。これが低スピンを生み、ボールスピードを上げることに貢献しているように思います。これまでと同じ感覚で振って、飛距離が伸びるのだから、とてもエキサイティングです」

TW747 460ドライバー

ヒール寄りにボリュームがあるフォルム

左のミスを嫌うローズは、ドライバーからウェッジまで、一貫して右手の握りを太く調整。左手から右手へのテーパーはなく、右手部分が盛り上がるように太い
コースによっては5Wを抜いてアイアン型UTを使う

TW-U(2I)。持ち球の薄いドローボールに合う

3W(15度)、5W(19度)、FWはテーラーメイドの「M6」、シャフトは三菱の「テンセイ」
ウェッジは「ボーケイ ツアー プロト」

ツノ型マレット。ネックからベンドシャフトのつながりが独特

ツノ型マレット「アクシス1」。白い直線と直角に交わるボール幅のサイトラインでアライメントを取りやすい。オフセットがかなり大きい
11本が新たなホンマ

PHOTO/Jun Hiraoka
週刊GD2019年2月12日号より
