出球が安定しない原因‼ それは体の動きすぎにあり
松村 出球が安定しなくて困っています。前半の9ホールはスライスなのに、後半はフックということもよくあります。
仲間 松村さんの場合、腕に比べて、体が動きすぎてしまうというのが、出球が安定しない原因です。
胸の正面でボールを打てるように
松村 実は、朝イチのティショットがいちばん真っすぐ飛ぶんです。
仲間 朝イチは体が動きづらいので、腕の動きがちょうど間に合うんですね。つまり、いつも腕が「間に合う」状態を作ってあげれば、きちんと狙った方向に打ち出せるということです。そのためには、まずアドレスでの腕のセットの仕方が大事です。
背中の肩甲骨を狭めるように胸を張って構える
仲間 両肩を前に丸めるような感じで、腕を長くして構えてしまうと、腕が自由に動きすぎるので、振り遅れやすくなります。左右の肩甲骨の幅を狭めるような感じで、やや胸を張って構えると、わきが締まり、腕が体の正面から外れにくい構えになります。
松村 確かに、背中で肩甲骨を寄せて構えると、体を回したときに、腕が一緒についていく感覚が強くなります。
仲間 肩甲骨を寄せる動きがイメージしづらい場合は、重量挙げのように、両手でクラブを頭の上に掲げた状態から、首の後ろのほうに引き下ろすといいでしょう。
【肩甲骨を寄せる感覚をつかむ】両手で上げたクラブを首の後ろに引き下ろす
松村 背中がつりそうなくらい、肩甲骨が動きます!
両わきを締め胸を張って構える
仲間 あとは、バスタオルを胸に巻くようにして、両端をわきで挟んだままスウィングするのも、腕と体の回転が同調する感覚をつかむには、いい練習です。
【腕と体を同調させるドリル】タオルを両わきに挟んでスウィング
仲間 バスタオルの両端をわきで挟んで、落とさないようにしてスウィングすると、腕が振り遅れずに、体の正面でインパクトする感覚がわかります。
PHOTO/Yasuo Masuda、TEXT/Daisei Sugawara
週刊GD2019年1月22日号より