パターだけクロスハンドにしようとしています。クロスハンドは田村プロの言う「両腕の長さをそろえる」ことに近い気がしますが、クロスハンドについてどのようにお考えですか?(52歳 HC5)
画像: クロスハンドの例

クロスハンドの例

まず、クロスハンドは両腕の長さを揃えることにはなりません。グリップと両肩で作る三角形の、「左手の辺の長さ(手首から肩まで)」を「右手の辺(親指付け根から肩まで)」よりも短くすることになります。

私は、ゴルフのグリップがお経を唱えるように両手を合わせて構えられれば全く簡単なものになると思います。

グリップと両肩で作る三角形が二等辺三角形になり、グリップの位置を真ん中にすれば上半身と下半身との向きも揃えられるかれるからです。ゴルフは、右手を下にして握り、左右が非対称になってしまうから難しくなるのです。普通に構えたら、左右対称の下半身と、非対称の上半身の向きが揃いません。大多数の方が、下半身より上半身が左を向いています。

私は上半身と下半身の向きを揃えるために、グリップを右寄りに構えます。三角形の定理で考えたら、頂点が短いほうの辺に寄るのは当然でしょう。

クロスハンドだと逆に、短くした左手側にグリップを寄せることができ、ボールも左に置けます。

左目が利き目の人なら、クロスハンドにすることによって、打ちやすいかどうかは別として、
利き目の下にボールが置けて方向性が分かりやすい、という利点が見込めるのです。

画像: メジャー3勝のジョーダン・スピースもクロスハンド。左利きの右打ちで、利き目も左目

メジャー3勝のジョーダン・スピースもクロスハンド。左利きの右打ちで、利き目も左目

田村尚之ゴルフQ&A

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