【ドライバー型の+20ヤード】
出水田大二郎プロは直ドラですくい打ち解消
ドライバー型のタイプは、高打ち出し&低スピンの理想的な飛ばせる弾道が打ちやすい。ただ飛ばせるイメージが強くなると、下からあおるすくい打ちになりやすいので注意が必要だ。
「アッパー軌道が強くなると、インパクトでフェースの下めにボールが当たりやすくなります。ドロップ気味になったり、逆にバックスピンが増えても飛距離ロスになってしまいますよ」(出水田プロ)
ドライバーでダフリやハーフトップのミスが出るなと感じたら、すくい打ちになっている可能性が大。その症状を改善するのに効果的なのが直ドラだという。
「直ドラは手間をダフるとうまく当たらないので、少しヘッドを上から入れるイメージになって、自然にすくい打ちの軌道が修正されます。それと、ヘッドが通る高さが安定して、上下の打点ミスが減るので、飛距離と精度も格段にアップします」(出水田プロ)
出水田プロの直ドラ
「ドライバー型のタイプは、ゆるやかなアッパー軌道で、フェースの芯より少し上めでヒットするのが理想。直ドラはヘッドが上から入りすぎても、下から入ってもダメ。自然とレベルに振れるようになって、上下の打点のミスが減り、ドライバーだけでなく、アイアンの精度も上がりますよ」(出る水田)
苦手なアイアンはこれで克服
ヘッドの着地点より右にボールを置く
「ドライバー型でアイアンが苦手な人は、ボール位置で調整すればOK。5番アイアンでスタンスの真ん中を基準に、クラブが短くなるにつれて、ボールを右に寄せるだけ。スウィングを変えなくても自然とダウンブローに打てます」(出水田プロ)
【アイアン型の+20ヤード】
香妻陣一朗プロは超ハイティで軌道を自動修正!
ヘッドを上から入れるイメージが強いアイアン型は、ドライバーのバックスピン量が増えすぎて、飛距離をロスしている人が多いそう。
「僕自身、弾道測定器のデータを見ても、バックスピン量がやや多め。あと少し、ムダなスピン量を減らせれば、大二郎プロとの飛距離差も縮められるはず」(香妻プロ)
アイアンの調子が良くなればなるほど、ドライバーの軌道は上から鋭角になってしまう。このジレンマに陥ることなく飛距離アップを実現するにはどうしたらいい?
「ヘッドが上から入りすぎているなと感じたとき、僕は超ハイティでボールを打つ練習をするんです。高くティアップしたボールに対して、上からヘッドを入れようとはしないですよね。自然とレベルにボールをとらえられるようになり、ムダなスピン量を減らすことができますよ」
超ハイティアップ打ち
「高くティアップしたボールは、テンプラしそうな怖さがあるので、上からヘッドを入れようとはしませんよね。自然と横から払うか、ややアッパーに振ろうとするはず。パー5や距離のあるパー4など、ティショットで飛ばしたいときは、普段より少しティを高くするといいですよ」
苦手なドライバーはこれで克服
ドライバーをアイアンの感覚に近づける
「ドライバーでとにかく曲がるミスを減らしたいという人はボール位置を真ん中よりにして、クラブを短く持つといいですよ。得意なアイアンと同じイメージで打てればミート率は確実にアップします。ヘッドを重くすれば、よりアイアン感覚で打てます」
ドライバー型も、アイアン型も、同じイメージで振れることが最終目標
アイアン型の人が、ドライバーのときだけスウィングを変えたり、逆にドライバー型の人がアイアンをダウンブローのイメージで打つのは、せっかくの自分の型を壊してしまう原因にもなりかねない。
「すべてのクラブを同じスウィングで打てれば、間違いなくゴルフはやさしくなります。僕たちプロもそれが究極の理想。自分の型を生かして、気持ちよく振ることが飛距離アップや。苦手の克服にもつながるんです」(香妻)
出水田プロと香妻プロによる全3回のレッスンは、いかがでしたか。自分の「スウィング型」に合わせて、さらなる飛距離と方向性アップを目指してみましょう。