ドローもフェードも思いのまま
グースが少なめで、リーディングエッジはストレート。目標に対して構えやすく、上級者好みの顔をしています。(堀越)
実際にボールを打ってみると、キャビティ形状にしては、重心が高めで、芯もヒール側にあるので、とてもコントロール性能が高いです。弾道は高すぎず、低すぎず、ラインを出していくイメージがしやすいですね。
やや厚みのあるソールは抜けが良く、意図的に上から打ち込み気味に打っても、突っかかるようなことはありません。また、特筆すべきは打感の良さ。打感というと、ミズノのアイアンが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、それに負けないぐらいの気持ち良さを感じます。
ドローやフェード、高い球に低く抑えた球と、アイアンは自分の意図したとおりに球筋や弾道を操りたい。そんな“求道者"タイプのアスリートゴルファー向き。シャフトも「DG AMT」ですから、ドライバーのヘッドスピードは最低でも43m/s以上は必要でしょう。
丁寧に作り込まれたヘッドで、まるで日本刀のような美しさがあるので、アイアンの顔にこだわりのある人にもいいですね。(堀越)
フェード系弾道をイメージしやすい
クラブ長さはやや短いですが、クラブ重さが重いので、クラブ慣性モーメントが大きくなっています。ヘッドは「TW747 VX」よりも微妙にフェースが短いプロモデルで、ラインに対してスクェアに構えやすいストレートネックが特徴です。(松尾)
「DG AMT」シャフトはしっかりしているので、強いダウンブロースウィングにも耐えてくれます。操作性がいいので、インテンショナルに弾道を操作しやすく、スコアラインが少しヒール寄りに入っており、フェード系弾道をイメージしやすいです。
操作性と打感にこだわるゴルファーに
「V」アイアンは、「VX」と違いソールのバウンス角がしっかりあるため、7Iでターフを取るようなダウンブロースウィングでも、ソールが綺麗に抜けるようになっています。軟鉄一体鍛造ヘッドで打感は上級者好みに仕上がっています。(松尾)
【総合評価】 飛距離性能 3.5/つかまり 4.5/上がりやすさ 3.5/ミス許容 3.5/操作性 5 ※5点満点
ヘッド/軟鉄(S20C)鍛造
ロフト角/32度(7I)
ライ角/61.5度(7I)
長さ/36.75㌅(7I・ダイナミックゴールド AMT TOUR WHITE)
シャフト/ダイナミックゴールド AMT TOUR WHITE(S200)
総重量/約438g(7I)
価格(税込)/14万2560円(5I~10I 6本セット)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年2月26日号より