
【解説/黒宮幹仁コーチ】
自身もジュニア日本代表として活躍。海外トップコーチから学んだプロコーチ
正面写真は「左すね」、後方写真は「お尻」をチェック

ジャスティン・トーマス
25歳にして米ツアー9勝。17年には全米プロを制覇。300Y超の飛距離を武器にバーディを量産する攻撃型プレーヤー

黒宮 正面の写真では「左すね」の位置に線を引くとトッププロほど、そのラインから左足を離さずに振っているのが分かります。これは左右へのムダな動きがない証拠です。切り返しの直後に左すねの線に左足が戻り、地面に対して真っすぐ圧力をかける。その反力が腰の回転をうながし、ヘッド速度を上げています。

どっしりしつつ、動き出しやすい構え

ねん転に引っ張られた最小限の移動

切り返しで素早く元の位置に戻る

地面からまっすぐ反力を受けて回転
「正面連続」のチェックポイント①
左足が流れず足を切り上げる
左足が、左すねのライン上にあれば反力を無駄なく使える。ラインの外にズレると、反力でズレが増幅されてしまう。

「正面連続」のチェックポイント②
胸を右に回すだけ。軸を移動させない
下半身をその場にとどめたままのイメージで胸だけを回す。ねん転を強く感じれば、それが正しいテークバックの動き。

右写真のように胸を回すときに、頭が流れると反力が使えない
後方写真はお尻に線を引く。線からお尻が離れないようにスウィング

黒宮 後方からの写真では、アドレスのお尻のラインからずっとお尻が離れていません。伸び上がらず、鋭く腰を回している証拠ですね。前傾している骨盤を回すと、トップで右尻、フォローで左尻を突き出す形になるのが自然。右わき腹を縮めると軸も保てます。

お尻に張りを感じるアドレス

トップでは、右お尻がラインを越える

ダウンスウィングでは左お尻が出る

お尻はずっとラインに触れたまま
「後方連続」のチェックポイント①
ねん転差はフォローまで続く
切り返しで下半身が先行したら、フォローまでずっと先行し続ける。お尻がラインから離れると、下半身の回転が止まっている証拠。

「後方連続」のチェックポイント②
腰が前に出てフトコロをつぶさないように
お尻がラインから離れるのは、腰が前に出て、上体の前傾が起きるということ。手元も浮いてインパクトの再現性が下がる

月刊GD2019年5月号より
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