ドライバーの飛距離が230〜240㍎の女子プロたちは、UTの重要性を強く感じている。そういったプロたちに実例集を聞いてみた。

UTでピンを狙う精度を日々磨く

永井 2打目に160㍎以上残るパターンが多く、アイアンだと球が止まりにくいので、高さで止められるUTの出番はかなり多いです。球の高さだけで言えば、190㍎くらいだとFWでも良いですが、球筋や高さをコントロールしやすいUTを使うことが多いです。

画像: 「スウィングのズレがミスにつながりにくいし、球の高さもコントロールしやすいので、完全にアイアンの延長です」と永井プロ。スウィングイメージもアイアンと同様だ

「スウィングのズレがミスにつながりにくいし、球の高さもコントロールしやすいので、完全にアイアンの延長です」と永井プロ。スウィングイメージもアイアンと同様だ

そんな永井プロがUTを打つ際、注意するのが軌道とフェース向き。

永井 もともとUTは曲がりの少ないクラブなので、フェース向きにそのまま飛んでいくんです。とにかくスクェアに当てたいので、よくハーフショットで練習しますね。

UTで100㍎のハーフショット練、試す価値がありそうだ。

「試合中160Y~180Yを打つ場面は多いです」
女子ツアーのコースは6500㍎前後が多く、400㍎前後のパー4が大多数。また、160㍎以上のパー3も多いため、UTの精度がパーオン数に直接影響してくるのだ。

画像1: UTでピンを狙う精度を日々磨く

【ハーフショット練習】 6UTで100Y先の看板に当てる!

試合期間中、コースへ着いた永井プロがまず行うのがこちら。「7番アイアンやドライバーでもやりますが、調子を見るバロメーターにもなりますね」(父・利明さん)

画像2: UTでピンを狙う精度を日々磨く

永井花奈プロ
小柄ながらも高いショット精度でシード権を保持するショットメーカー。パーオン率も常に上位だ

“かわら割り”のように体を使う

小柄なことから、横振りになりやすいという青木プロがUTで意識するのは“肩を縦に使う”こと。

青木 だらりと垂らした腕の方向へ腕を振り下ろす、“かわら割り”のイメージで振っています。

画像: 腰の回転は肩と同じで、前傾角と垂直に腰が回る。また、切り返し後は左足が伸びる

腰の回転は肩と同じで、前傾角と垂直に腰が回る。また、切り返し後は左足が伸びる

画像: 153㌢と小柄なので、横振りになりがちなのを注意し、肩を縦に回すイメージで振っている

153㌢と小柄なので、横振りになりがちなのを注意し、肩を縦に回すイメージで振っている

「28度はPWより寄せる自信があります!」
絶大な信頼を寄せる6UT 。「150Yで使いますが、1ピン以内を狙って打ちます」

画像1: “かわら割り”のように体を使う
画像2: “かわら割り”のように体を使う

【青木練習】スウィングに迷った時は6UTで練習

「UTはウッドとアイアンの中間にあたる軌道で当たるのがベストなので、ショットが乱れた時、必ず6UTを持たせることで、入射角を安定させます」(青木プロのコーチ大西プロ)

画像3: “かわら割り”のように体を使う

青木瀬令奈
平均飛距離220Y前後ながら、フェアウェイキープ率とパーオン率の高さが定評。ツアー1勝

「フ~ッ」と息を吐き腕を脱力してスウィング開始

アイアンのように振りたいあまり、UTはダウンブローに入りがちという三ヶ島プロ。

三ヶ島 理想はサラッと体の回転だけで振りたいので、アドレスに入り、息を吐ききって振るように心がけています。

画像1: 「フ~ッ」と息を吐き腕を脱力してスウィング開始

体の回転に合わせ腕は振られるだけ
腕を脱力すると、常に胸の前にクラブがあるイメージで振れる。

画像2: 「フ~ッ」と息を吐き腕を脱力してスウィング開始

「UTはドライバーとアイアンのちょうど中間です」

入射角を重視する三ヶ島プロは、UTこそレベルに振りたいと言う。「イメージはアイアンですが潰しすぎると飛びすぎちゃうから、脱力してサラっと振るんです」(三ヶ島)

画像3: 「フ~ッ」と息を吐き腕を脱力してスウィング開始
画像: インパクトの入射角はレベルが目的

インパクトの入射角はレベルが目的

三ヶ島かな
持ち前の精度でプロ2年目から3年連続シード保持。昨シーズン導入した6UTが活躍しているそう

月刊GD2019年7月号より

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