余計な動きをしないバランスのいいドライバー
ヘッドのシェイプが美しく、フェースもストレートなので、見た目は上級者好みのシャープな印象で構えやすいですね。(堀越)
実際に打ってみると、見た目の印象とは違い、球がよく上がってくれるし、大きい重心角の効果でつかまりもいい。打音は軽やかさのある高音で、打感はやや硬めですが、弾き感があって初速が出ます。
フェースの上下左右に芯を外して打っても直進性が高く、スウィートエリアの広さを感じます。どこに当たっても、飛距離がほとんど変わりません。球筋や弾道を操るというより、高弾道のストレートなビッグボールで、安定して飛ばすオートマチックタイプのドライバーです。
装着されているオリジナルの「フジクラスピーダー」シャフトは、手元側がしっかりした先調子で適度な加速感があります。タイミングが取りやすいので、どんなスウィングタイプにもマッチするでしょう。
いい意味で際立った特徴がなく、全体的なバランスに優れているので扱いやすく、コースで結果が出ます。1本を長く使い込むタイプで、ドライバーをラクに打ちたい人にピッタリです。(堀越)
芯の位置が高く、安定したスピンで飛ぶ
測値でクラブ重さは標準的ですが、クラブが長いので、クラブ慣性モーメントがやや大きくなっています。ヘッドはオーソドックスな形状ですがクラウン部が盛り上がり、また大きな投影面積で打ちやすい安心感があります。(松尾)
従来のロイコレのイメージと違い、フックフェースと非常に長い重心距離、非常に高いスウィートスポット位置が大きな特徴。9.5度のスピーダー LT-5+(S シャフト)を試打しましたが、シャフトは軟らかめの設定で、ヘッドスピードが42m/sくらいのゴルファーが合いそうです。
安定した弾道でフェアウェイをキープしたい人に
ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが大きくヘッドの返りが遅くなっているので、球がつかまり過ぎることがなく、高めの安定したフェード系弾道が打ちやすく、また高いインパクト音も印象的です。(松尾)
総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3※5点満点
ヘッド体積/453cc
ロフト角/9.5度、10.5度
ライ角/59.5度
長さ/46㌅
シャフト/スピーダー RC LT-5+(S、SR、R)、
スピーダー569 エボリューションV(S)
総重量/約303g(スピーダーRC LT-5+・S)
価格(税込)/7万200円(スピーダー RC LT-5+)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年7月16日号より
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