同じL字型でも、最新モデルはまったく違う!
「名器と呼ばれる昔のL字と、今回試打した最新6本はぜんぜん違ういます」とL字好きクラフトマンの山崎さん。
「芯を外したときのやさしさが格段にアップしています。さすがにいまの大型マレットと比べたらシビアですが、TPA#18のような名器といわれるL字マレットよりもミスに強い。それでいて、操作性は高いし、出球のイメージもわきやすいので、感性を大事にする人もしっかり使えます」
「特にマスダゴルフの完成度はさすがの一言です。またハミングバードの重ヘッド+軟シャフトの組み合わせは大型マレットのストロークで打てるのですぐに移行できるはず」
藤本技巧
軟鉄鍛造L字パター
形状がいちばんオーソドックス。ストレートに構えたい
ヘッド形状、ミーリングが一切ないフラットなフェース、アドレスしたときのグース感。そのすべてが日本人好み。ストレートに構えるとストロークしやすい。
ロフト角:3度
ライ角:72度
長さ:34インチ
ヘッド素材:軟鉄
マスダゴルフ
マスダパター タイプL
思い通りに球を転がせる、L字らしいL字。
ネック形状やフトコロ具合など、細部までこだわって造っているのがわかります。タップ派でもストローク派でもタイプを選ばず使えるはずです。完成度はピカイチ。
ロフト角:2度
ライ角:72度
長さ:33~35インチ
ヘッド素材:S20C
重さ:535グラム(34インチ)
ヒロマツモト
LF-803 ブロンズ
ダウンブローで打つと球の転がりがいい。
ライ角がアップライトなので、つかまりやすく強く打てます。少しハンドファーストに構えるとダウンブロー気味に当てやすく、いい転がりになりますね。
ロフト角:3度
ライ角:74度
長さ:34インチ
ヘッド素材:軟鉄
重さ:510グラム±2
ハミングバードスポーツ
進化版L型ブリストルパター
470gの激重ヘッドと軟シャフトがミスを減らす。
激重ヘッドと超軟シャフトの組み合わせは斬新で、形状はザ・L字なのに打ってみるとL字っぽくなくて、すごくやさしい。肩を使ったストロークが合いますね。
ロフト角:4~5度
ライ角:70~72度
長さ:32.5~35.5インチ
ヘッド素材:S20C
重さ:ヘッド480グラム+シャフト+グリップ+ホーゼル
ブチ
ケニーデザインモデル
ハンドファーストに構えさせたい意図が見える。
普通に構えるとフェースが被るイメージがあり、球がつかまるイメージが出ます。ハンドファーストにすればスクェアに構えられ、いい転がりの球が打てます。
ロフト角:3.5度
ライ角:71度
長さ:34インチ
ヘッド素材:SS400
重さ:346グラム+シャフト+グリップ+ホーゼル
マグレガー
ターニークラシック
アイアンマスター IM-G5パター
ウェート効果でL字なのに芯が広い。
ソールのウェートが効いていて、L字にしては重心深度が深く、芯の広さもあります。重心はオリジナルのIMG5よりもヒール寄りで打ちやすいです。
ロフト角:3.5度
ライ角:72度
長さ:35インチ
ヘッド素材:SS400
重さ:550グラム
「パッティングが苦手で『L字って難しいんでしょ?』と敬遠してきた人にこそ、最新のL字を試してみてほしいですね」(山崎)
週刊GD2019年7月23日号より