ヘッドの形、フェースの向き、とても綺麗
締まったブラックのヘッドカラー、フェース面の見え方も綺麗で、いかにもアスリート好みといった顔つきです。従来からの“オノフ黒”の硬派な印象はそのままですが、実際に打ってみると直進性が高く、これまでにないやさしさを感じます。(堀越)
ロフト10.5度のモデルを試打しましたが、ライナー系の中弾道で初速が速く、適度な低スピンで飛んでいきます。
オフセンターヒットの強さもあり、基本的にはオートマチックタイプですが、弾道の高低の打ち分けがしやすく、打点なりの球が打てます。目標に対してラインを出したりなど、狙い打つイメージが出しやすいですね。
装着されている「ラボスペック」シャフトは挙動にクセがなく素直で、しなり感が抜群に気持ちいいんです。ヘッドスピードを落として軽めに振っても、ちょっと気合を入れて振っても、振り感がまったく変わりません。
ヘッド、シャフトともに日本メーカーらしい、作りの丁寧さと品質の高さを感じます。それが絶妙にマッチしている。幅広いタイプのアスリート系ゴルファーがやさしく使えて、長く愛用できるドライバーです。(堀越)
再現性の高いシャフトに注目
クラブ重量は標準的ですが、クラブ長さがやや長いので、クラブ慣性モーメントがやや大きくなって
います。(松尾)
ヘッドはオーソドックスですが、綺麗なスクェアフェースでラインに対して構えやすくなっています。SHINARI 50K(S シャフト)はプロモデルにしてはやや軟らかめの設定ですが、しなり感はスムーズでインパクトの再現性が高く、標準装着シャフトとしての質の高さを感じられます。
ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが小さめでヘッドの操作性が良く、ドロー系弾道で飛距離が出ていました。
スクェアフェースを好む人、球をつかまえて飛ばしたい人
複数のアマチュアゴルファーにも試打してもらいましたが、「球がつかまって自分のクラブより飛ぶ」という声が多かった。アマチュアの飛距離アップにはつかまり系ヘッドが合うと実感させてくれたクラブです。(松尾)
【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4.5/上がりやすさ 4/ミス許容 4/操作性 4.5 ※5点満点
ヘッド体積/460cc
ロフト角/9.5度、10.5度
ライ角/57度
長さ/45.5㌅
シャフト/ラボスペック シャフトSHINARI (50KS、50S、60S、70S)、
HASHIRI (40R、50S、60S)、
TAKAKI (40SR、40S、50S、60S、70S)
総重量/約304g(ラボスペックシャフト SHINARI・50KS)
価格(税込)/7万5600円(ラボスペック シャフト SHINARI・50KS)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年9月10日号より
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