NEWTOUR B JGR(ブリヂストン)
X-DRIVE時代から始まったGRシリーズの8代目でやさしさと飛距離を追及したモデル。
「SP-COR」という新技術でソール剛性が向上したことで、クラウンをたわませて飛ばす「ブーストテクノロジー」がより一層効果的に威力を発揮、飛び性能が強まった。
フェースを支える小さなネジが、反発エリアを最大化する
新JGRで目をひくソールのネジ。
実はこれ、ソールを貫通し、フェースの裏に当たっている。ネジの先には樹脂が取り付けられているが、これにより高初速エリアが圧倒的に広がるというのだ。
各メーカーは真ん中で打ったときの反発力をいかに周辺に広げるかを競っている。そのためにフェース裏の肉厚を調整するが、それも限界が見え始めている。
新JGRはフェースの反発性能をルール上限まで高め、裏側からは反発をコントロールする1点をネジで支える。結果、フェースセンターはルール内に反発を抑え、オフセンターの反発力を押し上げ、広い高初速エリアを実現できたのだ。
新発想
一番弾く真ん中を抑えて周囲を引き上げる
ドライバーは構造上フェースセンターの反発力が高くなる。フェースセンターの反発をルールギリギリまで高め、反発のコントロールに一番有効な一点をネジで支える。これにより、フェースセンターの反発はルール内に抑えながら、オフセンターの反発を上げることが可能に。結果としてフェースのたわみが大きい高初速エリアが拡大。
構想が生まれたのは6年前。
真ん中を点で支えれば、反発エリアは広がる
フェース裏に物体を押し当てることで、弾きすぎる反発性能をコントロールしながら高初速エリアを広げる、ブリヂストンはこの研究に6年前から取り組んでいたという。
当てる部分の素材や位置の変更、強度などの問題をクリアし、ついに新JGRで商品化に成功した。
新JGRに切り替えた女子プロが、軒並み飛距離アップ
新JGRの飛距離性能をいち早く体感しているのが女子プロたちだ。シーズン中にもかかわらずスイッチが進み、三ヶ島かなにいたっては19ヤードも飛距離が伸びたという。
三ヶ島かな
「低スピンでキャリーも出る。その上、操作もしやすい」
金澤志奈
「バチーンと弾く感じが好き! 飛距離も10Y伸びた」
松田鈴英
「強く弾く打感で軽く振っても飛ばせる!」。248Y→255Yへアップ
クラブフィッター平野氏が、新JGRの性能を分析!
「前作に比べて初速と飛距離が大幅にアップしていますね。また、芯を外したときの飛距離性能が凄い。どこで打っても初速が出ている。ヒールでも芯で打ったときのスピン量と大きく変わらないから、飛距離が落ちにくい。芯を外してもこんなにデータが変わらないドライバーはめったにありません。フェース裏の樹脂のおかげだとしたら、これは小さな大発明ですね」(平野)
平野義裕。1969年生まれ。20歳のとき、ジャンボ尾崎の研修生として本格的にゴルフを始める。その後、米国パームスプリングスのゴルフ留学を経てクラブフィッターの道へ。
新JGRのココがいい!①
振りにいっても曲がりにくい!
強く振りにいっても曲がりにくく、スピンも安定して飛ぶから、さらに振れるようになる。好循環を生み出してくれるドライバーだ。
新JGRのココがいい!②
ネジの効果なのか、弾くのに打感がソフト
この貫通したネジの影響か、弾く感じはあるのに打感が非常にマイルド。中上級者も違和感なく使えます。
新JGRのココがいい!③
無駄なスピンを減らすミーリング
フェースに細かなミーリングが施され、これが低スピン化にひと役買っている。悪天候下でも安心して使えそう。
月刊GD2019年10月号より
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