いい意味でゼクシオらしくない
ゼクシオイレブンの兄弟モデルですが、ディープフェースのヘッド形状やカラーリングなど、「これが本当にゼクシオ?」と感じるぐらいシャープな印象です。構えるとほんの少しアップライトですが、ゼクシオイレブンに比べると、フックフェースの度合いも小さく、しっかり叩いていけるイメージが湧きます。(堀越)
![画像: 丸顔でフックフェースすぎず叩けるイメージが湧く(写真左)。カーボン複合構造のソールで重心を後へ配置(写真右)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/18/b9293eff7f598817f56001a59913a98cb9b2f3d5_xlarge.jpg)
丸顔でフックフェースすぎず叩けるイメージが湧く(写真左)。カーボン複合構造のソールで重心を後へ配置(写真右)
実際に打ってみると、つかまりがよく、球も上がりやすいのですが、HS41~42㎧は必要。打感や打音も締まっていて、いい意味で「ゼクシオらしくない」ドライバーに仕上がっています。
従来のゼクシオというと、HS40㎧以下のシニアゴルファー向けの印象が強かったのですが、このゼクシオXは40~50代前半で、40台前半のHSを維持している人がターゲットになるでしょう。海外ブランドのアスリート系ドライバーが少し厳しくなってきて、もう少しつかまえたいし、球も上がってほしい。とはいえ、従来のゼクシオを使うのはまだちょっと……。そんなゴルファーにピッタリです。
![画像: ゼクシオイレブンに比べるとディープフェース構造](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/b2ab557f3f172e5674a89faedd428bb316bb1657_xlarge.jpg)
ゼクシオイレブンに比べるとディープフェース構造
シニアより少し若い世代の人たちに、もっとゴルフを楽しんでほしい。そんなメッセージを感じるドライバーです。(堀越)
シャープながらヘッド慣性モーメントは大きい
実測値でクラブ重さは標準的ですが、クラブレングスがやや長いので、クラブ慣性モーメントはやや大きくなっています。ヘッドは横幅の広い丸型形状で、以前のモデルに比べ丸くなった印象で、ゼクシオイレブンよりフックフェースの度合いが小さいのも特徴。(松尾)
9.5度の標準Sシャフトを試打しましたが、シャフトは軟らかめで、ヘッドスピードが40~42㎧くらいでも十分扱えそうです。ヘッドの重心距離が長く、重心深度も深いので、大きなヘッド慣性モーメントを狙っていることがわかります。
![画像: 芯が広くミスに強い](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/52cb7d65224eb12bfed1111f42af77849a3cbca1_xlarge.jpg)
芯が広くミスに強い
アスリートモデルは厳しいが、シニア向けでは満足できない人
ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが非常に大きく、ヘッドの返りがゆっくりなので、フック系にはなりにくくしっかり叩けます。球は上がりやすく高いフェード系弾道でフェアウェイキープができるでしょう。(松尾)
![画像: アスリートモデルは厳しいが、シニア向けでは満足できない人](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/e570b7db634d2cf51271e6a97d147e7cc934b47c_xlarge.jpg)
【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4.5/操作性 4 ※5点満点
ヘッド体積/460cc
ロフト角/9.5度、10.5度
ライ角/59度
長さ/45.5㌅
シャフト/Miyazaki AX-1
カーボンシャフト(S、SR、R)
総重量/約299g(S)
価格(税込)/8万8000円
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
![画像: ゼクシオエックス](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/11/15/819a566dcefb4789da3a233081103b8e26d7438b_xlarge.jpg)
ゼクシオエックス
週刊GD2019年11月26日号より