数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はプロギアの「エッグ5500」ドライバーです。

クラブが短く見える工夫

FP値の小さいグースネックが特徴ですが、違和感がなく、とても構えやすいです。ブラックのヘッドは引き締まって見えますが、投影面積が大きいので、クラブがより短く感じられて、とても安心感があります。(堀越)

画像: 横幅が広い形状で重心が深くミスに強い。また、投影面積が大きいのでクラブが短く感じられる

横幅が広い形状で重心が深くミスに強い。また、投影面積が大きいのでクラブが短く感じられる

アベレージ向けのやさしく飛ばせるドライバーは、球がつかまりすぎたり、上がりすぎたりして、使っていると飽きが出やすいのですが、このドライバーはどちらも適度な範囲内に収まっています。とても扱いやすく、長く使えるクラブに仕上がっていますね。

画像: 手元剛性が高く先端が走るオリジナルシャフト

手元剛性が高く先端が走るオリジナルシャフト

ヒール下からトウ上への斜めの範囲に芯が広く、オフセンターヒットしても当たり負けしないので、飛距離もさほど落ちません。また、フェースの下めでヒットしても、ロフトが立つ方向にヘッドが回転しにくいので、薄い当たりでも打ち出しの高さを確保できます。

画像: 芯がフェースのほぼ中央にありミートしやすい

芯がフェースのほぼ中央にありミートしやすい

これまでの「エッグ」がもつ一発の飛びを残しつつ、やさしく安定して飛ばせる、完成度の高いドライバーに進化しています。HS40~42㎧のアベレージゴルファーで、ドライバーが苦手な人にオススメ。ゴルフがもっと楽しくなりますよ。(堀越)

深い重心深度とグースネックが特徴のヘッド

画像: グースネックだが違和感なく構えられる

グースネックだが違和感なく構えられる

クラブ重量は軽めですが、クラブレングスが標準的です。スウィングウェートはやや大きく、クラブ慣性モーメントが標準値に収まり、本来はHS42m/sくらいのゴルファーが振りやすい設計です。(松尾)

ただし、シャフトがかなり軟らかいので、37~38m/sのゴルファーでもフレックスはM43 で十分です。

ヘッド形状は横幅が非常に広く、深い重心深度を狙っているのがわかります。FP値の小さな「グースネック形状」も大きな特徴です。また、グリップが太いのもプロギアらしいといえるでしょう。

慣性モーメントが大きく、フェードがうちやすい

ヘッドの左右慣性モーメントが大きいのが特徴ですが、同時にヘッドのネック軸回りの慣性モーメントも極大なので、ダウンスウィングでのヘッドの返りが遅く、フェード系弾道が打ちやすくなっています。(松尾)

画像: 慣性モーメントが大きく、フェードがうちやすい

【総合評価】 飛距離性能 5/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 5/操作性 3.5 ※5点満点

ヘッド体積/460cc
ロフト角/10.5度、11.5度
ライ角/59.5度
長さ/45.25㌅
シャフト/エッグ 5500 専用シャフト(S、SR、R、R2)
総重量/約290g(S)
価格(税込)/7万5000円
※メーカー公表値

「ヘッドデータはウソつかない」バックナンバーはこちら↓

画像1: golfdigest-play.jp
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解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

画像: エッグ5500ドライバー

エッグ5500ドライバー

週刊GD2020年1月28日号より

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