凍ったグリーンにキャリーさせたら大オーバー
ピンまで120㍎なら打つのは100㍎
フェアウェイからアイアンでナイスショットしたと思ったら、凍ったグリーンでボールが跳ねて大オーバー。奥がOBだったりすれば大事件…
赤石プロに冬ゴルフについて話を聞くと、朝の早い時間帯はグリーンを狙うときの鉄則があるという。
指導/赤石隆プロ
神奈川県出身。東北福祉大学では同期の谷原秀人プロとともに活躍。真冬の仙台で体験したラウンドは数知れず。現在は谷原がプロデュースする「原宿ゴルフアカデミー」のチーフインストラクターを務める
赤石プロ グリーンが凍っている可能性があるときは、ピンまでのキャリーで打つのは危険です。例えばピンまで120㍎なら、キャリーで打つのは100㍎まで。手前からワンクッションかツークッションでグリーンに乗せるイメージです。
Point.1ローボールで花道にキャリーさせる
グリーンエッジや花道も凍っている場合があるので、高い球で攻めるのは危険です。弾道を低く抑えて、ギリギリを狙わず10㍎くらい手前の花道にキャリーさせます。上手く転がってグリーンに乗ってくれれば儲けもの。たとえ手前にショートしても、やさしいアプローチが残ります。
手前にショートしてOK、という考え方が大事だと言う。
赤石プロ 距離は落としますが、番手はいつもより1番手上げます。前回紹介したハンドファーストでのショットを使えば、自然とキャリーを落としながら、低めの弾道で手前から転がし上げる攻め方ができますよ
前回のレッスンはこちら↓
Point.2夏よりも1番手上げて8割ショット
9番アイアンのキャリーで120㍎なら、低い弾道で狙うので8Iを選択。ハンドファーストを意識してコンパクトにスウィングすれば自然とキャリー100㍎で打てるはずです。
赤石プロの8割ショット
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冬は花道もグリーンみたいなもの
ユーティリティで転がし上げれば"ざっくり"しません
凍ったグリーンを警戒しながらの冬ゴルフは、花道からアプローチする頻度が増える。でも、夏のようにSWで打つとザックリやトップの餌食になってしまいそう……
日本ミッドアマの常連で、男子ツアー出場の経験もある木名瀬和重(HC+2.0)さんは、そんなときはユーティリティがおすすめだという。
Point.1ユーティリティでランニングアプローチ
ザックリやトップなどのミスを心配しなくていいのが最大の利点ですね。花道が凍っているときはとくに有効で、コンコンとバウンドしながら転がって、いとも簡単に寄せられます。
木名瀬さん SWで上手く打てても凍ったグリーンに直接キャリーさせるとスピンも利かないし、跳ねて大オーバーの危険もあります。ここはUTの転がしがいちばんです。
木名瀬さん 打ち方はパターとほぼ同じ。グリップもパターと同じ握り方です。UTならソールが滑ってくれるのでザックリの心配はいりません。地面が固く、芝も枯れて薄いから、花道をバウンドさせながら転がしていけばほとんどグリーンと同じ感覚です。
木名瀬さん 距離感さえ慣れてしまえば、こんな頼りになる武器はありませんよ。
Point.2スタンスはオープンにする
なるべくキャリーを出したいので、スタンスをややオープンにします。凍っていたり、芝が枯れて固い花道は、バウンドさせればグリーンとほぼ同じスピード感覚で寄せられます。
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スピードがコロコロ変わるから
冬のパットは距離感が命
冬のグリーンは時間とともにスピードが変わるから、距離感を合わせるのが難しい。赤石プロにコツを聞くと、
赤石プロ 凍っている朝イチが最も速く、それが溶けて重くなり、午後に乾いて速くなります。ラウンド中は足の裏から伝わる感覚や目でグリーンの状態をしっかりチェック。距離感を合わせることに集中することで、カップインの確率もアップしますよ。
Point.1右手の角度を保つと距離感が出しやすい
パットで距離感を合わせるには、右手首の角度を保つことが基本。転がりが一定になるので、冬のグリーンではより重要になります。
冬テクニックで目指せ! ベストスコア
週刊GDより
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