フラットスウィングで体が回転。
だから前傾姿勢が変わらない
「シャットフェースのトップ」、「ハンドファーストインパクト」など渋野プロのスウィングには今どきの要素が満載。
渋野日向子のドライバーショット(後方)
竹本 結局は、どれもクラブの動きを邪魔しないで、体が回転しているからこそ、この動きになるんです。いかにクラブと体の引っ張り合いの回転が大切か、がわかるはず。体のどこかを止めることを意識して「前傾姿勢をキープしよう」ではないんですね。
クラブが水平方向(横)に動くと…
クラブと体が引っ張り合って回転しやすい!
竹本 クラブが水平(横)に動くと、ヘッドが前、体が後ろに引っ張り合うので、回転しやすい。さらに水平軌道でクラブが動くと、ヘッド重心がシャフト軸線上に重なろうとする"慣性の力"でフェースが目標を向きやすくなります。ここが大慣性モーメントの大型ヘッドとの相性のいい部分です。
クラブが縦方向に動くと…
クラブと体が上下に引っ張り合い、伸び上がる動きになってしまう。
竹本 クラブが縦に動くと、ヘッドが下、体は上という引っ張り合いになるので、体が伸び上がる。なおかつクラブが縦に動くと、フェース面が開いたまま下りてくるのでフェースを返す動きが必要になってしまいます。今どきのドライバーはフェースを開くと戻しにくい。つまり、再現性が下がるわけです。
渋野日向子のドライバーショット(正面)
竹本 ヘッドを振ってボールに当てようではなく、グリップの動きにつられてヘッドが動く振り方。渋野プロのスウィングからも、その動きを感じます。だから、骨盤が開いたハンドファーストインパクトになるんですね。
月刊ゴルフダイジェスト2020年4月号より
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