練習ラウンドの最中、それぞれが使う道具の話になった2人。160~210㍎先のピンを狙うクラブ談義に、花が咲きました。自分のイメージどおりに上がりやすいヘッドとシャフトが大事なようです。今週の通勤GDは「もう一花のゴルフ」Vol.9。
画像: 【通勤GD】海老原清治&奥田靖己 もう一花のゴルフVol.9 ユーティリティを入れて花咲かそう。ゴルフダイジェストWEB

海老原清治
千葉生まれ。02年欧州シニアで3勝、賞金王。還暦すぎて飛距離を伸ばす超ベテラン
奥田靖己
大阪生まれ。93年日本OPなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂びを追求する

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

前回のお話

ユーティリティのお陰で
ゴルフ寿命が延びた

海老原 へえ~、ここは200㍎オーバーのパー3です(那須霞ヶ城GC7番・208㍎)。

奥田 しかも、でっかい2段グリーンやのに、ピンは左奥上の段で、四畳半みたいなところに切ってあります。その左の手前は崖で落ちとるしね。

海老原 昔は、200㍎のパー3ってあんまりなかったでしょ。あっても、たいていボギーしか出ないし、パー4でも残り距離200㍎はボギーを覚悟していた。でも、今はUT(ユーティリティ)があるから、グリーンに乗せるどころか、ピンを狙えるようになって、パーが獲れるようになったよね。

奥田 たとえば、パー4のセカンドが、逆目のダウンヒルで、砲台グリーンの上にピンが切ってあったりしたら、5Iでは打たれへんですよ。それが5UTやったら、何となく、あの辺にいってくれるやろうと思えますから、UTの恩恵は大きいです。

画像: 「自分に合ったUTひとつで、ゴルフは変わります」

「自分に合ったUTひとつで、ゴルフは変わります」

海老原 ゴルフの寿命がUTのお陰で伸びた。

奥田 僕らのヘッドスピードで4Iとか3Iでは、球が上がらへんですもの。グリーンに届いても、下がちょっと硬いところにいったら止まらへんですからね。そりゃUTのお陰でゴルフの寿命が伸びました。

海老原 3Iとか4Iで190から200㍎飛ぶって言っても、要はボギーが出るクラブだった。それがUTになってボギーが少なくなったので、いいスコアが出るようになりました。いっつも、3Iや4Iでつまずいていたのが、それが減りましたから。

奥田 UTなら、まあまあ乗る感じが持てます。

やわらかめのシャフト
のほうが球が上がる

海老原 球が上がらない、上がらないって言ってるアマチュアの人のバッグを見ると、4Iなんか入れてて、UTが入ってなかったりするもんね。

奥田 アマチュアの人は、プロでも上がらへんクラブを使うてて、「上がらへん」と嘆いとる人が、結構おる。

海老原 しかも、硬めのシャフトを選ぶ傾向があるでしょ。僕は、年配の人がクラブを替えるなら、自分で考えている基準より、なるべくやわらかめのシャフトにしたほうがいいと思うのよ。とくにアイアンは。

奥田 やわらかいシャフトを上手に使ったほうが、ボールは間違いなく飛びます。でも、ミスしたときに大きく曲がったり、倍返しってこともありますよ。

海老原 ハハハ。倍返しね。長いほうだけやわらかくして、短いほうは硬くするという手がいいかもしれません。

奥田 グリーン空きました。ほな、僕からいきます。

海老原 ナイスショット! 素晴らしい! じゃあ僕もUTでピンを狙って!

奥田 さすがです! こういうホールで怖がってたらゴルフはおもろないですからね。

海老原 届く限り、いつでもピン狙いが、ゴルフは面白いんですよ。

奥田 エビさんは、UTをバッグに1本だけしか入れてませんよね。

海老原 そう。19度の3UTだけなんです。22度とか24度のUTは、ポーンと浮いちゃって、上にしかいかない。

奥田 やっぱり、エビさんは上から打つんで、ボールの回転力がごっついあるからやね。

海老原 19度のUTだと球が前にいってくれるんですけど、22度になると、上にしかいかなくて、球が弱くなっちゃうのね。だから、アイアンとUTの組み合わせは、人によって違うということなんです。

奥田 それはあります。

海老原 このホールは、クリーク(5W)じゃでかすぎるし、3Iじゃ球が低くなっちゃうし、やっぱり3UTですよ。もっとも3Iはバッグに入ってませんけど(笑)。

アイアンは6番から
しかも中空タイプ

奥田 僕はUTを使いだしたのは結構早かったんですよ。5、4、3と3本UTを使ってます。

海老原 アイアンは何番から?

奥田 6Iから下ですけど、6Iもちょっと違って、中空アイアンなんです。5UTがだいたい175㍎で、180㍎もいけるんですけど、普通の6Iだと160㍎で、間が20㍎も開いてしまうでしょ。それじゃ困るんで、少し6Iを飛ぶようにしているんです。まあ、どっちみち間は開いてしまうんですけどね。

画像: 「アイアンは中空の6Iを入れて、3、4、5、のUTを入れている」(奥田)

「アイアンは中空の6Iを入れて、3、4、5、のUTを入れている」(奥田)

海老原 へー、6Iを中空にして間を詰めているんだ。

奥田 もっとも、いくと思うたら5UTでも190㍎ぐらいいけますから、どっちでもエエんですけど。

海老原 思えばいくか(笑)。でも、それって大事だよね。

奥田 それと、こういう難しいホールでショットするときは、どういう球で飛ばして、どういうふうに止めるか、映像が出てくるとエエんですよ。

海老原 映像は出さないとダメですよ。それって、思えばいく(届く)っていうのと共通しているよね。

奥田 やっぱりゴルフというのはイメージが大事なんやね。

【花咲く一言】
やさしいヘッドと上がるシャフト。
200㍎もピン狙い

画/伊藤方也

TEXT/Chiharu Kubota

週刊ゴルフダイジェストより

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画像: golfdigest-play.jp
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