数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はヤマハゴルフの「RMX220 アイアン」です。

大慣性モーメントの
1Wを持っているなら買い

フルオーバーサイズのヘッドで、グースの度合いも強め。やさしく打てて、ボールもしっかりつかまってくれそうな安心感を与えてくれます。

画像: 強めのグースネックで球がつかまる。バウンス角が非常に小さい

強めのグースネックで球がつかまる。バウンス角が非常に小さい

上がってくれて、キャリーで飛ばすことができます。7Iの場合、一般的なロフトのアイアンで150㍎なら、170~180㍎ぐらいの飛距離を出せるでしょう。また、マレージングのフェースも、弾きの強い打感と高めの打音で、打ったときの爽快感があります。

幅の広いソールは地面に当たったときの抜けが良く、アイアンというよりは、UTを打っている感覚に近い印象です。左右に曲がるミスが出にくく、オートマチックに真っすぐグリーンを狙っていけます。それでいて、少し弾道を低く抑えたりという高低の操作が可能なので、ラインを出しやすいです。

画像: トップラインに丸みがあり球を包み込むイメージがでる

トップラインに丸みがあり球を包み込むイメージがでる

アイアンが苦手な人でも、やさしくナイスショットが打てて、パー3のティショットでも活躍してくれます。同ブランドのRMX220ドライバーを筆頭に、大慣性モーメントのドライバーと組み合わせるとベストです。

球はややトウ寄りに
構えるのがオススメ

試打計測は7I。クラブ長さ、重さともに標準的ですが、クラブ慣性モーメントがやや大きく、本来は1WのHSが約45m/sくらいのゴルファーがタイミング良く振れる設計です。しかし純正Sフレックスの軽量スチールは軟らかめなので、HS40m/sでも十分です。

画像: 中間部が軟らかく球が上がりやすい

中間部が軟らかく球が上がりやすい

ヘッドは強めのグースネックと丸みのあるトップラインで球を包み込むイメージがあり、またフェースのトウ側が高いので、球をややトウ寄りに構えるといいでしょう。ネック軸回りのMOIがやや大きめですが、強めのグースネックで球はつかまります。

画像: 芯の位置がやや高く安定したスピン量が得られる

芯の位置がやや高く安定したスピン量が得られる

アイアンで飛距離が欲しい
オートマチックに打ちたい人

フェースが硬いのでインパクト音は高く打感も硬いですが、球は弾きます。また、ソールのバウンス角が非常に小さいので、ダウンブロースウィングより、スウィープに払い打ちすると抜けが良いでしょう。

画像: アイアンで飛距離が欲しい オートマチックに打ちたい人

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 3.5/ミス許容 4.5/操作性 3 ※5点満点

ヘッド/AM355マレージング鋼
ロフト角/29度(7I)
ライ角/62度(7I)
長さ/37㌅(7I・オリジナルスチール NSプロ RMX 95)
シャフト/オリジナルスチール NSプロ RMX95(S)、
     オリジナルスチールNSプロ RMX85(R)、
     オリジナルカーボン TMX-520(i SR、R)
価格(税別)/9万円(#6~PW・5本セット・オリジナルスチール)、
       1万8000円(#5・オリジナルスチール)
※メーカー公表値

画像: ヤマハRMX220アイアン

ヤマハRMX220アイアン

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊ゴルフダイジェスト2020年7月7日号より

ヘッドデータはウソつかない
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