シャープな形状に、新しいテクノロジーが満載。幼い頃に父が使っていたクラブにあった丸いモグラのマークが懐かしさを呼び起こすとともに、少しコンパクトなヘッドに緊張した。
打つとその不安は一瞬で消える。大型ヘッドのポケキャビとは一線を画するシャープな形状。シングルだった父のアイアンを初めて手にした時に感じた本間らしい美しさが蘇る。
飛び系アイアンの多くが、「これ何番?」と感じるストロングロフトで構えにくさがあるが、このアイアンは、番手どおりの大きさと形状なのに、いつもより1番手以上距離が出ている。フェースの下側に当たっても、距離が落ちないやさしさも嬉しい。
MS300というバネ鋼を使った高反発L型カップフェースに、打感にこだわる鍛造ボディ。そして7番で26㌘ものタングステンをトウ寄りに埋め込み、重心位置を長く低く設定。
飛び系アイアンは、打点がブレると飛距離が極端に落ちる傾向があるが、このアイアンは少々打点がブレてもグリーンに届く、もしくは寄せワンが拾えるところまでボールを導いてくれそうだ。
迷わず衝動買いして、ベストスコアを更新。
すると、年々飛距離が落ちてゴルフへの情熱が下がり、コースへ足が遠のいている父の顔が浮んだ。
豊富なシャフトから選べる試打アイアンをレンタルして、久しぶりに父をコースに誘い出そうと思う。このモグラのマークを見ただけで、テンションが上がり、試打したらきっとほしくなるだろう。お互いいい歳になったが、お揃いも悪くない。
本間ゴルフ
ツアーワールド TR20-P アイアン
◎ロフト角(7I)/30度
◎ライ角(7I)/62.5度
◎重さ(7I)/418グラム(NSプロ 950GH neo・R)
◎ヘッド/ボディ:S35C&タングステン、フェース:MS300
◎シャフト/VIZARD TR20-65(S、R)、NSプロ モーダス3 FOR T//WORLD(S、R)、NSプロ 950GH neo(S、R)
◎価格(税別)/13万2000円~(#6~#11・6本セット)
【締め切り】2020年7月21日(火) 24時
週刊ゴルフダイジェスト2020年7月21日号より
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