歴史

【戸塚カントリー倶楽部】相模と武蔵の分水嶺に生まれた井上誠一・間野貞吉設計の36ホール、昭和36年

昭和30年代初頭、東海道新幹線が通ったら東京と大阪は3時間で結ばれる。神奈川県の戸塚あたりにも新駅ができる予定だ。東西財界の交遊も多くなると予想できるが、埼玉の霞ヶ関CCでは遠すぎる。戸塚にゴルフ場を造ってはどうだろう。

竹内涼子 @ ゴルフへ行こうWEB

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【富士小山ゴルフクラブ】富士山の麓、密林盆地の新たな利用法としてゴルフ場が計画され誕生。昭和37年、中村寅吉設計

静岡県御殿場に近く、小山町大御神という山地があった。大御神とは古代の響きで聞こえる地名である。中世には、鮎沢庄御厨の一部だった、御厨とは伊勢神宮領のこと。平家の落人集落説もある土地だ。

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【西宮高原ゴルフ倶楽部】立地条件に恵まれ設計者クレーンは「無限の愛着を感じる」と自賛。昭和36年。J・E・クレーン

西宮高原ゴルフ倶楽部の草創期は、鳴尾ゴルフ倶楽部の遺伝子を持った人たちによって造られたようだ。昭和30年代初め、鳴尾GC会員の山田元次は、兵庫県の売布（めふ）という所に小さな山を持っていた。

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【サザンクロスカントリークラブ】富士山と天城の山並み、太平洋を望む小室山の麓に造ったレジャーの国。昭和36年、陳清水設計

男子が志を果たすことを、一種の国取りだとすれば、サザンクロスカントリークラブの創業者・北村正則の生涯は、男子の本懐へ向けて歩く歩幅の大きさ、足音の高さで正に国取りにふさわしい。

竹内涼子 @ ゴルフへ行こうWEB

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【湘南カントリークラブ】湘南の丘陵地に展開する井上誠一設計の意欲作、三菱グループの迎賓館。昭和36年

昭和40年前後、湘南カントリークラブは、三菱グループのゴルフ迎賓館と呼ばれて、部外者を寄せつけないエクスクルーシブな姿勢が、一種畏敬されていた。

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【伊香保国際カンツリークラブ】明治の文豪、徳冨蘆花が愛した榛名山麓に造られたコース。昭和36年、小林光昭、村山宗一設計

伊香保温泉の歴史は古い。1000年前、1300年前とも。文献では、万葉集に初出とある。戦国時代、長篠の戦いで敗れた武田勢の療養地となったのが、温泉街の始まり、名物の大石段はこの時のもの。

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【宮崎カントリークラブ青島コース】市役所裏の材木置場、競馬場から宮崎のゴルフは始まった。昭和36年、三好徳行設計

宮崎は神話の里でもある。そのせいかゴルフコースことはじめも大らかなエピソードが残る。昭和28～29年頃、宮崎市役所裏の材木置場では、日向興業銀行（現・宮崎銀行）頭取の大原友幸を中心に7～8名がドライバーを振っていた。次いで先生がやって来た。

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【三好カントリー倶楽部】「もう一つの和合を」という中京財界の気運によって誕生。昭和36年、J・E・クレーン設計

昭和30年代のはじめ、革新県政下にあった名古屋で、県有地内にあった東山（愛知CC）廃止論が出たことがあった。その流れから「和合（名古屋GC）の他にもうひとつ名門ゴルフ場があったほうがいい」という気運が、中京財界に生まれた。三好CCこそ、その「もうひとつの和合」である。

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【日高カントリークラブ】20年、30年後を見越して松の木を多く残して開場。設計は植物学者相馬正胤。昭和36年

霞ヶ関、東京などが並ぶ名門コースエリアの中で、松の独立樹を最も見事に活かしているのは、「日高カントリークラブ」であろう。その功績は、プロ設計家ではなく、植物学者・相馬正胤をコース設計に選んだことにある。

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【有馬カンツリー倶楽部】廣野GC建設候補地に全長7200㍎・パー74の長大なコースを計画。設計は保田与天、昭和35年

有馬CCのコース所在地は、かつて廣野GCの建設候補地として指折られた場所のひとつ。「所々自然池、松林が点在して風致を加え、変化とスリルに富んだロングコースを計画し得る」と有馬ゴルフリンクス設営目論見要綱にある。

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【八王子カントリークラブ】財界人10名を発起人に株主会員制でスタート。昭和35年、小林英年設計、改修は小林光昭

塩見一作という謎多き人物がいた。昭和30年「八王子にゴルフ場建設の適地があります」と、当時の日銀副総裁・井上敏夫に協力を求めた。

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【横浜カントリークラブ】「横浜のチベット」といわれた丘陵地に36ホール構想で設立。昭和35年、原設計は相山武夫、竹村秀夫

相山武夫は、昭和30年から東京大田区の多摩川河川敷で六郷ゴルフクラブ18ホールを経営。繁盛していたが、不安は残る。台風が来れば忽ち冠水、そうしたら赤字になる。

竹内涼子 @ ゴルフへ行こうWEB

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