1923年開場、日本人向けの初の本格的18ホール「程ヶ谷カントリー倶楽部」
9ホールの「東京GC 駒沢コース」では手狭になり設立された程ヶ谷CC。創立メンバーには財界の重鎮たちが名を連ね、社交場的な役割も果たしてきた。
川崎造船所の成瀬正行、日本郵船の末延道成、浅野造船所の浅野良三ら、戦前隆盛を極めた海運業の関係者も多かった。

1922年に設立され、翌年、日本人向け本格チャンピオンコースとして開場。1927年には第1回日本オープンを開催。1967年に赤星四郎設計で現在の場所に移設された
その縁からか戦後、日本郵船で腕を振るっていた中田シェフが料理長に着任。考案したのがチキンカレーだ。
代々受け継がれてきた変わらない深い味い
コースは1967年に現在の場所に移転されたが、カレーの味は、当時と変わらぬ材料と製法で作り続けられている。奇をてらうことがなく、深みがあってどこか懐かしい、王道と呼ぶにふさわしい味だ。

味の決め手は「丸2日じっくり煮込んだカレー専用鶏がらスープ」(料理長の百瀬一男さん)

チキンカレー 1200円 ルーもご飯もお代わり自由。「季節によっていろいろなカレーを出しますが、やっぱり昔ながらのチキンカレーが一番人気です」(百瀬料理長)
【こだわり①】2種類のカレー粉をオーブンで焼き上げる

S&BとC&Bのカレー粉を1:1の割合でブレンド。生姜、ニンニクと一緒に炒めた後、オーブンで焼き、香りを出す
【こだわり②】玉ねぎではなくにんじんを炒めるのが旨さの決め手

玉ねぎではなく、すりおろしたにんじんにココナッツファインを加え、マーガリンで炒めて甘みを出す
【こだわり③】ココナッツとチャツネで甘さを加える

カレー粉に鶏ガラスープ、チャツネ、リンゴ、バナナ、炒めたにんじん、ココナッツファインを加えさらに炊く
【こだわり➃】仕上げの隠し味は醤油とみりんの割り下

隠し味はみりんと醤油1:1の割り下を。“和”のテイストを入れ、日本人好みの味に仕上げ、最後に焼いた鶏肉と玉ねぎを加える
【こだわり⑤】フォークで食べられる絶妙なとろみをつける

フォークで食べるのが程ヶ谷流。「ルーが柔らかくても、硬すぎてもダメ。いつも真剣勝負」(百瀬料理長)
赤星四郎、赤星六郎、中村寅吉など日本を代表する多くのゴルファーを輩出し、ゴルフ振興に寄与した程ヶ谷。名手たちが愛したカレーライスの味は今も変わらず受け継げられている。
週刊GD2019年2月5日号より

「カレーを食べれば、コースの品格がわかる」第四回も随時配信予定です