リゾートの爽やかさと名門の風格を兼ね備えたクラブハウス
那覇市の中心部から、高速道路を使って一気に北上。50分ほど車を走らせた名護市の静かな森の中に広がるのが、沖縄屈指のチャンピオンコース「かねひで喜瀬カントリークラブ」だ。
エントランスゲートからクラブハウスへ向かうアプローチロードは、南国リゾートの雰囲気溢れる造り。大きな窓から光が降り注ぐクラブハウスは、リゾートらしさと「名門」と呼ばれるに相応しい風格を兼ね備える。
十分なスペースが確保されたロッカールーム、プレー後にのんびり寛げる大浴場「喜瀬の湯」など、館内施設も充実。クラブハウスの2階には、ゴルフ場では珍しく「ワーキングスペース」も用意されており、ワーケーションで沖縄に滞在する人にもお勧めのコースだ。
やんばるの深い緑に包まれた18ホール
沖縄特有の熱帯植物や深い緑に包まれた18ホールは、「やんばるの森」を思わせる緑豊かな「ウッズコース」と、海風が爽やかに吹き抜ける「オーシャンコース」から成る。どちらもコースも、ゆとりを持ってデザインされ、フェアウェイは広く自然の起伏を生かしたレイアウトとなっている。
フェアウェイ、グリーンともに、ハワイやグアムなどのゴルフ場で多く導入されている暖地型芝草「シーショア・パスパラム」を使用。耐塩性や耐乾水性に優れ、幅広い土壌で育つことから「環境にやさしい21世紀の芝」と言われ、密度が高くディボット跡も目立たず、色も鮮やか。年間を通して、美しい緑に包まれて気持ちよくプレーできるのが魅力だ。
海風と108個のバンカー、上級者もビギナーも楽しめるレイアウト
沖縄の大自然に包まれたリゾートコースでありながら、タフさと自然と対峙するゴルフの奥深さを感じさせるコースでもある。最も頭を悩ませるのが、島特有の風だ。海沿いの国道58号線から少し内陸に入った、海を見下ろす高台にあるため、予測不能な風によりクラブの選択や狙いどころを狂わせる。
フェアウェイの細かなアンジュレーション、沖縄の海の砂を使った108個のバンカーと池が巧みに配置され、上級者でも手強いコースだと言えるが、ティーイングエリアは5か所設置されており、ビギナーでも攻略ルートがしっかり確保されている。
さらに、電動カートはフェアウェイへの乗り入れでき、2サムでもプレー可能。レベルの異なるパートナーとも快適にプレーが楽しめるのも「かねひで喜瀬カントリークラブ」が多くのゴルファーに支持されている理由だろう。
東シナ海を望む壮大なスケールのウッズコース9番
名物ホールはいくつもあるが、強いてあげればウッズコース9番パー5だ。豪快なティーショットが楽しめるが、随所に多数のバンカーが配置され正確なショットも要求される。クラブハウスと東シナ海を望む景観は素晴らしく、最も印象に残るシグネチャーホールだ。
オーシャンコース5番パー3は、池に囲まれたグリーンが特徴的な美しいホール。左サイドには「ザ・リッツ・カールトン沖縄」が立ち、客室のバルコニーではプレーを見守るゲストの姿も! 応援を背に、ぜひ1オンしたいホールだ。
プレー後は沖縄料理を堪能
プレー後は、コースを見渡すレストラン「ピラマーチ」で、地元食材を使った沖縄料理を。沖縄そばやゴーヤーチャンプルなどの定番料理の他に、沖縄県産のブランド豚「ちゅらぶた」を使ったメニューも用意されている。
一番人気は沖縄そばを使った焼きそば「鉄板焼うちーなーソース焼きそば」。もっちり麺に濃厚なソースが絡み、くせになる美味しさだ。
沖縄の素晴らしい自然に包まれ、すべてのゴルファーが楽しめる工夫が施されている沖縄屈指の名コースに、一度チャレンジしてみてはいかがだろう。
撮影/三木崇徳
初出/2022年11月
かねひで喜瀬カントリークラブ
沖縄県名護市字喜瀬1107-1
TEL 0980-53-6100
https://www.kise-cc.jp/
アクセス 那覇空港から車で約50分(高速道路使用)
18H/7,193Y/P72
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