クラブ契約フリーの池田勇太プロが選んだ、操作性重視アイアン
バリバリのプロや上級者モデルに比べると、ヘッドサイズはやや大きめ。タイトリストのAPシリーズに代表されるような、やさしめのセミアスリート系アイアンという印象です。
ヘッドサイズに対して、ライ角がフラット気味です。そのため、ネックからフェースにかけてのふところのラインの見せ方が、適度な逃げ顔になっています。
ボールがつかまりすぎる感じはしないので、左へのミスを嫌がる上級者好みの顔に仕上がっています。
フェースをターゲットへ正確に向けやすいので、ラインを出していくイメージがしやすいのもいいですね。(堀越)
![画像: 左から5番、7番、9番](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/07/27/d4e0392cc22df2699000e889034bb47e59d2a453.jpg)
左から5番、7番、9番
必要以上に高く上がらず、ラインが出せる弾道
7Iでロフト32度と、アスリート系アイアンのなかではややストロングロフトなので、弾道の高さは半番手ほど低く飛ぶ感じ。
とはいえ、ソール幅が広めで低重心設計なので、ボールが適度に上がり、飛距離性能も高い。
フェース裏に入っているグラファイト制振材のおかげで、フェースに食いつくような、柔らかい打感が気持ちよく、打音も落ち着いていて、これもまた上級者好みです。(堀越)
![画像: フェース面上のスウィートスポットはほんの少しヒール寄り。操作性の良さが伺えられる。真空熱処理という新製法で作った軟鉄で柔らかい打感を実現](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/02/83f5c05b4320bd925aee7fe607f656dda2823c32.jpg)
フェース面上のスウィートスポットはほんの少しヒール寄り。操作性の良さが伺えられる。真空熱処理という新製法で作った軟鉄で柔らかい打感を実現
方向性を保ちながら、ドローやフェードの打ち分けもできる。競技志向のアスリート系ゴルファーが、とても扱いやすいアイアンといえます。(松尾)
![画像: アスリート系のアイアンにしてはソール幅が広く、ソールを滑らせやすい。前作よりもネック長が短く、そのぶん低重心でやさしいヘッド](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/02/58c5db5f22e3d7524655cf79b2d56d6e7203a05b.jpg)
アスリート系のアイアンにしてはソール幅が広く、ソールを滑らせやすい。前作よりもネック長が短く、そのぶん低重心でやさしいヘッド
左のミスを嫌う人にもいい
ストレートネックで球が上がりやすく、またヘッドの操作性もいい。インテンショナルにフェード、ドローと弾道を打ち分けやすいです。
必要以上につかまり過ぎないので、左を怖がらずにラインを出しやすいモデルです。。
プロが使うモデルながら、やさしさを兼ね備えたアイアンといえるでしょう。(松尾)
総合評価
飛距離性能 3/つかまり 3/上がりやすさ 4/ミス許容 3/操作性5
※5点満点フェード系弾道がイメージしやすい
重心の位置、慣性モーメントの大きさ、ともに操作性の高いモデル
![画像: 重心の位置、慣性モーメントの大きさ、ともに操作性の高いモデル](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/09/05/0448c19757e3c4b4d09e1050ab630cd3fc2013ba_xlarge.jpg)
ヘッド/S25C軟鉄鍛造+グラファイトハイブリッド
ロフト角/32度(7I)ライ角/61.5度(7I)
長さ/37㌅(7I)
シャフト/N.S.PRO モーダス3ツアー105(S)
総重量/407グラム(5I)
価格(税込)/14万9040円(5I~PW・6本セット)※スペックはメーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2018年8月14日号より