軟鉄鍛造にして、強く弾く打感と飛距離
ヘッドサイズは大きめですが、スクェアに構えやすい、いわゆる“タイトリスト顔”です。
アスリートも使える、とても構えやすい形状をしています。一般的なアスリートモデルに比べると、構えたときにロフトが立って見えますが、打ってみるとボールはしっかりと上がってくれます。
軟鉄鍛造のヘッドは打感がソフトで、打音も心地よさを感じます。それでいて、フェースでボールを弾いてくれるので、飛距離性能が高いです。
オフセンターヒットにも強く、高い弾道でボールが飛ぶので、楽にグリーンをとらえられるイメージが湧きやすいんです。(堀越)
![画像: タイトリストVG3の5番、7番、9番。わずかセミグースネック形状の見た目](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/03/bb2801797176fe5b4e8e5cdd53c4ff61f2538f86.jpg)
タイトリストVG3の5番、7番、9番。わずかセミグースネック形状の見た目
高い飛距離性能と打感の良さ
ドローやフェードなど、意図的に球筋を作っていくタイプのアイアンではありませんが、少し球筋を低く抑えるといった操作は可能なので、ターゲットに対して、真っすぐラインを出しやすい。“究極のセミオートマ"アイアンといった印象です。(松尾)
シニア向けのイメージが強いモデルですが、キャディバッグに並んでいる姿は、アスリートモデルそのもの。
タイトリストといっても難しくはないので、競技志向で少しやさしめのアイアンを探しているなら、若い人でも試す価値アリです。(堀越)
![画像: フェース面上のスウィートスポット位置は、ほぼフェースの中央](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/03/098f84cb1a6efe3e953365f576413e20520fae4c.jpg)
フェース面上のスウィートスポット位置は、ほぼフェースの中央
やさしく飛ばしたいけど〝顔〞にもこだわる人に
同じタイトリストの軟鉄鍛造モデルである、718MBや718CB、718AP2などよりはインパクト音が高く、爽快感が感じられる。
バウンス角が小さいので、軽量スチールよりもカーボンシャフトのほうが相性はいいかもしれません。(松尾)
![画像: 高い飛距離性能とボールの直進性能を支えるタングステンウェートがヘッド下部のトウとヒールに配分されているのがわかる。ソールにはバウンスが付き、抜けの良さもうかがえる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/08/03/4137b3b21d97f4817c41934a275b8f54fc32bed0.jpg)
高い飛距離性能とボールの直進性能を支えるタングステンウェートがヘッド下部のトウとヒールに配分されているのがわかる。ソールにはバウンスが付き、抜けの良さもうかがえる
重心距離が長く、重心深度も深い。打点ミスに強いVG3
![画像: 重心距離が長く、重心深度も深い。打点ミスに強いVG3](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2018/09/05/321a50ea01d12c5113abf3e3e08d6bcc9ce0984a_xlarge.jpg)
総合評価
飛距離性能 4/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4/操作性 3.5
※5点満点
ヘッド体積/軟鉄鍛造 ロフト角/30(7I) ライ角/63度(7I)
長さ/37㌅(7I)
シャフト/N.S.PRO モーダス3 ツアー105(S)
総重量/420g(7I)
価格(税込)/12万4200円(6I~PW・5本セット、N.S.PRO モーダス3)
12万9600円( 6I~PW・5 本セット、Titleist VGⅠ)
※スペックはメーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2018年8月21/28日合併号より