正統派モデルなのに、球が上がりやすくやさしい
アドレスでクラブを置いたときの、ヘッドの座りが良く、とても構えやすいアイアンです。
前作のi200よりやや大きめの、ミッドサイズのヘッドでやさしさも感じます。
実際に打ってみても、中上級者モデルの割にはつかまりが良く、オフセンターヒットにも比較的強い印象を受けました。これはほんの少しグースネックにしているフトコロの効果もあるでしょう。とはいえ、つかまりすぎることはないので、ハードヒッターでも、左を怖がらずに振っていけます。
特筆すべきは、球の上がりやすさ。試打では5I、7I、9Iの3本を打ちましたが、5Iでもフェースが球を拾ってくれて、気持ちよく球が上がります。(堀越)
オートマチックに打てるドライバーと相性抜群
球を無理に上げる動きが出にくいので、自然とスウィングが良くなりそうです。スピンのしっかり効いた高い球が打てるので、やさしくグリーンを狙っていけるイメージが沸きます。
打感はとてもソフトで気持ちよく、打音も心地よさを感じます。ツアープロも使うモデルですが、球筋を打ち分けて細工するというより、大きい球で目標をストレートに狙ったほうが、いい結果が出やすい。オートマ系のドライバーと相性抜群です。(堀越)
前作i200よりもやさしさがアップ
7番アイアンのクラブ長さは標準的で、クラブ重量がやや重いですが、バランスが小さめなので、クラブ慣性モーメントが小さくなっています。
小ぶりヘッドですが、i200よりも少しフェースが長いので、やさしい感じがします。(ピンの中では)ストレートに近いネックと大きめのロフト角も特徴です。
試打はモーダス 3ツアー105のSシャフト。通常よりも約10グリップ軽いグリップが装着されているのでクラブは軽く、SUS431製ヘッドは打感が硬いですが、キャビティにゴムのような素材を装着してフィーリングをやわらげています。(松尾)
前後のブレ、左右幅のバラつきを抑えたい人へ
バウンス角が前モデルi200よりも大きくなっているので、よりダウンブローにスウィングしてターフを取るようなゴルファーが好む形です。
スウィートスポットの位置が高いので、安定したスピン量でしっかり止まるアイアンです。(松尾)
バウンス角が大きく、ダウンブローにマッチ
総合評価
飛距離性能 3/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 3.5/操作性 4.5
※5点満点
ヘッド素材/431ステンレススチール
ロフト角/33度(7I) ライ角/62度(7I)長さ/37㌅(7I)
シャフト/N.S.PRO 950GH(R、S)、N.S.PRO モーダス3ツアー 105(R、S、X)、
N.S.PRO モーダス3 ツアー 120(S、X)、DG S200
総重量/408g(7I、N.S.PROモーダス3 ツアー 105・S)
価格(税込)/1本1万9440円(スチールシャフト)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2018年9月4日号より