藤田の‟ラン活”目的は2つ。持久力アップと疲れを翌日に残さないため
専門のトレーナーと相談しながら‟ラン活”を続ける藤田寛之プロ。どんなランニングをしているのか、まずは本人に聞いてみた。ツアー競技を続ける中で、「オフの日」、「試合の日」、「冬場」にわけて走り方を変えているという。
「体作りはトレーナーと相談して決めていますが、ランニングは特に重要だと思っています。30代後半から始めていますが、走る目的は2つあります。トレーニングをする月曜日は脂肪を燃焼させて、持久力とスタミナアップのために走っています。オフシーズンは徹底的に走りこんで筋力を強化するなど、もう少しハードなメニューも取り入れています」(藤田)
年齢を感じさせないパフォーマンスを見せる藤田プロ。もうひとつの目的を尋ねてみると、「もうひとつは試合の日です。ラウンド後に宿泊先の3キロ手前で車を下ろしてもらって走ります。これは体中の血行をよくして次の日に疲れを残さないようにするのが目的です。ウェートトレーニングなど体作りのためにいろいろなことをしていますが‟走ること”だけはずっと続けていくと思います」(藤田)
アマチュアゴルファーは"5キロをゆっくり"から始めよう
走ったほうがいいのはわかっていても、ランニングを続けるのはなかなか難しいもの。どうすれば3日坊主にならずに続けていけるのか、JGAフィジカルコーチを務める筑波大学の白木教授によると、「まずは5キロ40分目安で走ってください。健康な成人ならば無理ではないはずです。5キロの出発点とゴールを決めておくと続けやすく、5キロより短いと心拍数があまり上がらずランニングの効果が薄くなります」とのこと。
何日か続けて体が慣れてきたら、「目標タイムを40分から3分ずつ縮めてください。すると血流が良くなり心拍数が適度に上昇、筋力も上がるので疲れにくい体になります。ポイントは体に負荷をかけすぎないこと。ペースはゆっくりを長時間キープして正しいフォームで走る。流れる景色を眺めて走れば疲れも忘れますよ」と具体的なアドバイス。
【正しいフォーム】遠くを見て、腰を前に突き出しながら走ろう
ペースを上げ下げせず、歩くよりも少し速いくらいのペースを維持するのが効果的。「ちなみに、夜より朝のほうがランニングの効果が出やすいです」(白木先生)
【走る前の準備運動】
筋肉や関節を柔らかくすることで体への負担が大幅に減る。トータルで10分くらい行う。
お気にいりのランニングコースを見つけよう
東京では皇居1周がほぼ5キロだが、大阪城公園にも5キロのランニングコースが用意されている。ちなみに名古屋城周回は1周2.7キロなので、2周で5.4キロ。走りやすい‟ラン活”コースを探すのも、ランニングの楽しみのひとつ。お気にいりのルートを見つけて、スコアアップのために、長くゴルフを楽しむために、走り始めてみてはいかがだろう。
月刊GD2018年12月号より