今日のポイントはヘッドの入れ方です。「バンカーショットは多少ダフっでも大丈夫」という藤田プロだが、なかなかそうは思えない。「ダフったらバンカーから出ないのでは?」と、ボールの手前数センチに狙いを定め、クラブを入れようとします。その結果、ヘッドスピードが減速して、飛ばせなかったり、ボールをクリーンにヒットしてしまいホームランなんてこともあります。プロはラフのアプローチよりバンカーの方が簡単とよく聞くが、それはどうしてなのでしょう。

【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

【指導】藤田寛之プロ
1969年生まれ、福岡県出身。40歳をすぎて賞金王になる。最近はケガに悩まされることも多いが2014年以来の優勝を目指して戦いを続ける。

ヘッドの落としどころ。アマは「ここ」、プロは「このへん」

画像: ヘッドの落としどころ。アマは「ここ」、プロは「このへん」

「プロがバンカーショットを簡単ととらえている理由は、ヘッドが落ちる点がボール1個ぶんぐらいズレてもいいと考えているからです。バンカーが苦手な人は、ダフッちゃいけないと考えます。バウンスさえ使えていれば、多少手前にヘッドが落ちてもソールが滑って結果オーライになることを知っているからです。対してアマチュアはちょっともミスが、大きな失敗になると思っています。シビアに考えすぎているのです」(藤田)

画像: 「バンカーでは、多少アバウトでも結果はあまり変わりません」

「バンカーでは、多少アバウトでも結果はあまり変わりません」

たしかに「絶対ここにヘッドを落とすんだ」という気負いが、無意識のうちに力みを生んでいるかもしれない。「その気負う気持ちがバンカーショットの苦手意識を強めている」と藤田プロは言う。

バンカーショットが簡単に感じるようになる第一歩は「バウンスを砂に当てる」ことです。「多少手前に入っても、出球が低くなってスピンが減るだけで、結果的にはあまり変わらないんです。大事なのは、しっかり振り抜くことです。ヘッドスピードの速度低下の影響も少なく済みます」(藤田)

画像: 「バウンスを砂に当てることが大切」

「バウンスを砂に当てることが大切」

ヘッドの落とし所を「ピンポイント」にすると、ダフリもトップも出てしまう

「ここに入れる」という意識が強すぎると、腕は力みヘッドも上から入りやすくなります。頭が突っ込み、ヘッドが上から入りすぎバウンスが生かせなくなります。

【通勤GD・今日のポイント】頭が動かなければ、入る場所も安定する

画像: 「頭が動かなければ入る場所も安定します」

「頭が動かなければ入る場所も安定します」

藤田プロはバンカーショットでも、切り返しで頭がまったく動いていない。「軸がブレないように振るコツは、コンパクトに振ること。大振りすると軸はブレやすくなります」(藤田)

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