5回にわたりお届けしてきた30・40・50ヤードの距離感の出し方の最終回。プロなら1ヤード刻み、シングルなら5ヤード刻みが目標ですが、まずは10ヤード刻みでしっかり打ち分けられるようになりましょう。今日のポイントは、それぞれの距離の振り幅とアドレスです。振り幅とアドレスは連動していて、距離が短くなるほどにスタンスが狭くなり、連動して振り幅も小さくなります。30ヤードのアドレスで50ヤードの振り幅、50ヤードのアドレスで30ヤードの振り幅のようチグハグになると、インパクトの減速、急加速の原因にもなるので、距離に合わせたアドレスと振り幅を覚えましょう。
【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
【解説・指導】星野英正プロ
ショットメーカーで小技上手の理論派プロ。ツアー3勝の41歳。宮城県出身
体の回転で打てるようになると、インパクトは自然とハンドファーストになる
30ヤードのスタンスは狭くし、体が回りすぎない状態を作ります。振り幅は手が腰下の高さになるよう背中を回していきます。40ヤードは30ヤードよりも少しスタンスを広くし、手が腰上の高さまでくるよう背中を回します。体の回転で打つと自然とハンドファーストになります。肩90度以上、腰も90度回します。50ヤードのスタンスは肩幅で、左肩がアゴの下に入るまで背中を回します。手元は右肩の横まで上がります。左足の上でしっかり体を回して打ちましょう。
「振り幅」を意識しないで、スウィングの大きさを背中でコントロールしよう
【30ヤードの打ち方】
【40ヤードの打ち方】
【50ヤードの打ち方】
【通勤GD・今日のポイント】30・40・50ヤードの共通点。クラブは必ず短く握ること
アプローチなのにクラブをグリップエンドぎりぎりまで握っている人がいます。コントロールショットは飛ばすことよりも、正確なコンタクトです。短く握った分だけ、精度はアップします。握る長さは慣れなので、習慣的に短く握るようにしましょう。