数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和プロが、最新クラブを打って、測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はピンゴルフのi500 アイアンです。

このクラブで情熱を取り戻せる

ヘッドが小ぶりで、構えた感じは上級者好みのシャープな顔つきをしています。コンセプトが“飛び系ブレード"ということで、飛距離性能の高さはもちろんなのですが、弾道の高低や球筋の打ち分けなど、操作性も兼ね備えたアイアンです。(堀越)

画像: マレージング鋼フェースで高い飛距離性能を実現(5I、7I、9I)

マレージング鋼フェースで高い飛距離性能を実現(5I、7I、9I)

7Iでロフト29度とストロングロフト設計ですが、それぞれの番手なりの高さで、球が上がってくれます。球が上がりにくいライでも、フェースが拾ってくれる安心感があるので、左足下がりやつま先下がりでも、楽な気持ちで打っていけますね。ソールは広めですが抜けがよく、ヘッドが上からやや鋭角に入るタイプでも、しっかり振り抜けます。

また、ヘッドは中空構造ですが、打音が軽やかで、打感も気持ちいいですね。装着されているゼロス7のシャフトは、HSが遅めの人がターゲットですが、シャフト次第では、HS50m/s前後の上級者をも満足させ、ヘッド性能の高さがあります。

画像: 芯が高めで、安定したスピンがかかりやすい

芯が高めで、安定したスピンがかかりやすい

操作性はしっかり残しつつ、飛距離を稼げて、適度にミスを助けてくれる。若い頃のような、ゴルフへの情熱を取り戻したい、そんな中~上級者のシニア世代にピッタリのアイアンです。(堀越)

上級者も使いたくなる中空アイアン

7Iのクラブ長さは標準的ですが、クラブ重さがやや軽く、スウィングウェートも小さいので、クラブ慣性モーメントが抑えられています。ヘッドは基本プロモデルの小ぶりなヘッドで、中空構造ですが上級者用のマッスルバックのような雰囲気が出ています。(松尾)

i210よりもストレートネック感があり、またストロングロフト設定なのが大きな特徴です。7Iのゼロス7・Sシャフトを試打しましたが、軽くて軟らかいシャフトなので、HSが遅めのシニアゴルファーにも使ってほしいという意図が感じられます。

画像: (左)小ぶりヘッドでシンプルなソール形状。(右)大きなバウンス角で打ち込むタイプが合う

(左)小ぶりヘッドでシンプルなソール形状。(右)大きなバウンス角で打ち込むタイプが合う

カッコよさと飛距離の両方を求めるゴルファーに

G700同様にフェースの素材が硬いので打感は硬く、インパクト音も高いですが、球の弾きはいい。そして、バウンス角が大きいので、ダウンブローにスウィングしてターフを取るゴルファーに向いています。(松尾)

画像: カッコよさと飛距離の両方を求めるゴルファーに

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4.5/操作性 4 ※5点満点

ヘッド/17-4ステンレススチール+マレージング鋼C300フェース
ロフト角/29度(7I)
ライ角/62度(7I)
長さ/37㌅(7I・NSプロ ゼロス7)
シャフト/NSプロ ゼロス7(S、R)、
     NSプロ 950GH(S、R)、
     NSプロ モーダス3 ツアー105(X、S、R)、
     ダイナミックゴールド(S200)
総重量/約386g(7I、NSプロ ゼロス7・S)
価格(税込)/1本2万4840円(スチール)
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊GD2019年1月22日号より

This article is a sponsored article by
''.