胸を「開いて閉じる」。この動きでもう一段上の飛びが手に入る
初回のレッスンで、長時間のスマホやデスクワークによって猫背になってしまう話をしました。これは肩甲骨が左右に開いた状態です。この位置で固まってしまうと、胸の旋回が少なくなるため当然得られるべきパワーが不足することになります。(勝城氏)
また回旋を補おうとして腰を反ってしまう人もいますが、これは故障につながる。
胸を張ったときに肩甲骨が真ん中に寄っている状態。これがニュートラルなポジションなのです。
また、肩甲骨の可動域が増えると、高い位置にトップをとることができます。重力エネルギーが大きくなるため、より飛ばせる可能性が増します。肩甲骨の柔軟性と胸の回旋はとても重要なんですよ。
右肩甲骨が見えるほど胸が回旋するからマキロイは飛ぶ!
米ツアーの中では小柄なマキロイですが、飛距離は世界屈指。体幹の強さや股関節の柔軟性はもちろん、胸や肩甲骨の柔軟性が極めて高いことが大きな要因。トップで右肩甲骨が見えるのは相当柔軟性が高い証拠です。
"ゴルフボディ"エクササイズ① 胸の回旋ストレッチ1
A. 横向きに寝て、曲げた足の下にストレッチボール(硬めの枕、バットやシャフトなどにバスタオルなどを硬めに巻いて代用)などを置く
B. 片手を真横に開く
C. その際に目で指先を追う。動かした腕は地面につけずに左右の腕が一直線になるあたりで止める
D. 曲げたひざも浮かないように
E. 腕を頭上方向に回旋するパターンもやりましょう。
10回
"ゴルフボディ"エクササイズ② 胸の回旋ストレッチ2
A. 股関節の真下にひざがくるようにひざをつく
B. 片手は地面に、もう片手は頭の後ろに
C. 胸を開くように上げ下げ
D. 下ろしたときにひじが反対のひざに近づくように
10回
"ゴルフボディ"エクササイズ③ 胸の回旋ストレッチ3
A. ひざが股関節の真下になるように片ひざ立ち
B. 前に出した足のすぐ内側に同じ側の手をつく
C. 逆の手を両足の間に伸ばす
D. そのとき指先を目線で追うようにする
10回
"ゴルフボディ"エクササイズ④ 肩甲骨トレーニング1
A. 2~4キロのダンベル(水を入れたペットボトルなどで代用)を持つ
B. 股関節をしっかり入れ、空手の瓦割りのようにダンベルを持つ手を下げ、逆の手は上に引く
C. 手を入れ替える感じでダンベルを引き上げる
10~20回×3セット
"ゴルフボディ"エクササイズ⑤ 肩甲骨トレーニング2
A. うつぶせで肩甲骨を寄せながら胸を少し上げる
B. お尻と内ももに力を入れる
C. ボールをつぶすようにして足も上げる。肩甲骨とお尻の筋肉を収縮することで背部との連動性も高まり、背筋も鍛えられる
20秒キープ
ウェア協力/adidas アディダスグループお客様窓口0570-033-033
月刊GD2019年2月号より