トヨタは米国ミシガン州デトロイト市で開催中のデトロイトショー(2019/1/14)で、5代目となる新型スープラをワールドプレミア(世界初披露)した。
GAZOOレーシングによる「GR」シリーズ初のグローバルモデル
日本では初代と2代目は「セリカXX」の名で登場したが、ワールドワイドでは5代目にあたる新型スープラは、先代が2002年に生産終了してから17年ぶりに復活した。トヨタ GAZOO レーシングが展開するスポーツカーシリーズ「GR」初のグローバルモデルだ。
![画像: タイトなキャビンとワイドなトレッドが強調されたスタイル。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/050dddad689f10b5224e42368a2c45662a17f6fd_xlarge.jpg)
タイトなキャビンとワイドなトレッドが強調されたスタイル。
クルマ好きの人なら御存知と思うが、新型スープラはBMWとの共同開発車で、BMW版は次期Z4になる。エンジン、ミッション、サスペンションなどはBMWが開発したものを採用している。
![画像: 絞られたリアエンドにダックテールスポイラーなど、リアビューは独特の印象。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/89d4a5cd6d57dbab01f67559b90ac34ad18e86cc_xlarge.jpg)
絞られたリアエンドにダックテールスポイラーなど、リアビューは独特の印象。
新型スープラは、卓越したハンドリングや安定したコーナリング姿勢を実現するため、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3要素を最重要と捉え、ピュアスポーツカーとしての理想を追求した。
2シーターに割り切ることでホイールベースは「86」よりも100mm短い2470mmを実現。ホイールベースとトレッドの比は1.55という、ほかの量産スポーツカーと比較してもトップレベルの小さい数値を達成し、優れた回頭性に寄与している。重心高は水平対向エンジンを搭載した86よりも低く、前後重量バランスも50:50を達成している。
![画像: 直線基調のインパネが、BMWとの類似性を感じさせる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/7b011bd2ed882e95e016a7445d508db2a6411ffd_xlarge.jpg)
直線基調のインパネが、BMWとの類似性を感じさせる。
デザインコンセプトは「Condensed(凝縮された) Extreme(過激な) L6 FR “TOYOTA” Sports」。ショートホイールベースと大径タイヤによりサイドビューはタイヤの存在を強調している。ロングノーズ・ショートキャビンのシルエットが、直6エンジンと2シーターの証でもある。
ダブルバブルのルーフや、ヘッドランプを車両内側に寄せてフェンダーのボリュームを豊かに見せるのは、トヨタ・スポーツカーの伝統を継承している。
![画像: RZでは本革&アルカンターラのスポーツシートが採用されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/8340c21ccc95c2053a8343c14af4b87f23214e62_xlarge.jpg)
RZでは本革&アルカンターラのスポーツシートが採用されている。
インテリアは上下に薄いインパネと高く幅の広いコンソールで、典型的なFRスポーツカーの空間を作り出している。シフトレバーはバイワイヤ式で、8.8インチTFT液晶メーター、大型フルカラーヘッドアップディスプレイなどを装備する。
![画像: 写真はRZの直6エンジンだが、カバーに覆われて本体はほとんど見えない。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/d5a7d5e05138f7e00201ddc82f2e337a4e51a7f6_xlarge.jpg)
写真はRZの直6エンジンだが、カバーに覆われて本体はほとんど見えない。
搭載されるエンジンはBMW製の直6 3Lと直4 2Lの2種で、いずれもツインスクロールターボを装着。直6は340psと500Nmを発生。直4はチューニングの違いで258ps/400Nmと197ps/320Nmの2種を設定する。組み合わされるトランスミッションはZF製の8速スポーツATだ。
![画像: ラゲッジスペースは、あまり広くなさそう。奥の丸いものはオーディオのスピーカー。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/3c7363f8f754f4e48d0a39a861efe6e79cdd7ab9_xlarge.jpg)
ラゲッジスペースは、あまり広くなさそう。奥の丸いものはオーディオのスピーカー。
サスペンションは、前がストラット、後ろがマルチリンク、上級グレードにはアダプティブバリアブルサスペンションを搭載し、ドライブモードや路面状況に応じて4輪のダンパー減衰力を最適制御し、走りと乗り心地を高次元で両立している。
![画像: RZはLEDヘッドランプを装備している。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/8b59682ba35f6322f5e1bcac568b61e305e99abf_xlarge.jpg)
RZはLEDヘッドランプを装備している。
日本では今春発表予定、価格帯は400~600万円か
日本仕様は、RZ(直6)、SZーR(直4・258ps)、SZ(直4・197ps)の3グレードが設定される予定。デトロイトでの発表時、価格未発表だったが、その後、米国内で開示された金額を円換算すると、ベーシックモデルで400万円台と、予想よりもリーズナブルな価格帯になりそうだ。日本での発売は、2019年春頃を予定している。
![画像: リアコンビランプのデザインも独特だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/fafe8732d1bde3f414297173a9960e7e4120bd50_xlarge.jpg)
リアコンビランプのデザインも独特だ。
スープラ RZ(日本仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4380×1865×1295mm(社内測定値)
●ホイールベース:2470mm
●車両重量:1520kg(社内測定値)
●エンジン:直6 DOHC+ターボ
●排気量:2998cc
●最高出力:340ps/5000-6500rpm
●最大トルク:500Nm/1600-4500rpm
●トランスミッション:8速スポーツAT
●駆動方式:FR
●価格:未定
![画像: スープラ RZ(日本仕様) 主要諸元](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783396/rc/2019/01/18/b7042c88b0dc808b1134b4b8761470ebe6321153_xlarge.jpg)
Webモーターマガジンより