一年中〝ムズムズ〞の人が増えている
「オレはスギだから5月になればオッケー」と思っていても、なんだか一年中ムズムズ、という人が増えているらしい。
「花粉は年間飛んでいます。複数の花粉に反応が出ても不思議はありません」と言うのは日本医科大教授の大久保先生。
「花粉は吸えば吸うほど抗体を作ってアレルギー反応が出やすい。特にゴルファーは外で花粉を吸う機会が多いので、一般の人よりも花粉症の割合が多いはずです」（大久保先生）
うーん、つらい話だ。極力花粉を避けてゴルフできないものか。
「残念ながら東日本は西日本に比べ、スギ花粉がほぼ2倍なので厳しい。北海道、沖縄ならスギ花粉はありませんからベストですが、鳥取、高松もスギが少ないのでいいですよ」（佐橋先生）
2019年間花粉カレンダー
イネ科の花粉にも要注意の「北海道」
“ 避粉地” として知られる北海道。スギはほぼゼロだが道民は白樺（シラカンバ）花粉に悩む人が多い。「スギに反応する人は白樺に反応する可能性も。要注意です」（佐橋先生）
4月からはヒノキが多い「東北」
もっとも多くの種類の花粉が舞うのが東北地方。「東北はスギが圧倒的に多く、ヒノキは少ないのが実情です」（大久保先生）。初夏、イネ科の花粉も多く飛散する
スギのピークは3カ月と長い「関東」
スギは、ヒノキなどの木本（樹木）の花粉、イネ科やブタクサといった草本（草）の花粉が多く飛ぶ。「都会は、花粉に埃が付着して重症化しやすいのも特徴」（大久保先生）
花粉が比較的少ない「東海・中部」
スギのピークが短く、比較的量も少ない東海・中部。「東海はマシかもしれませんが、愛知、岐阜はスギの植林が逆に多い地域。決して油断してはいけません」（佐橋先生）
スギは早めに収束する「関西・中国・四国」
スギが早めに収束する関西、中四国。「近畿以西は東日本に比べ、スギ花粉は少ないです」（佐橋先生）。「ただし高知はヒノキがもっとも多い。注意が必要です」（大久保先生）
イネ科も長ーく飛ぶ「九州」
九州地方も、スギ、ヒノキともに猛威を振るう期間が比較的短いのが特徴。しかし、3 月中旬頃は両方の花粉のダブルパンチとなることが多い。対策を万全に
ここは思い切って“避粉地”へ! スギ花粉“フリー”は、やっぱり北海道と沖縄だ!
避紛地のコースへゴルフ旅行へ行こう
北海道
北海道のクラシック名コース「小樽カントリー倶楽部」
7467Y／Par72。尾崎直道が優勝した激闘の1999 年「日本オープン」の舞台で、現在は「ニトリレディス」開催コースとして人気を誇る
北海道へのゴルフ旅行。こちらのツアーがお薦めです↓
ニクラスが丹精に造った「北海道クラシックGC」
7059Y／Par72。J・ニクラス設計らしく、高い戦略性と美しい景観を兼ね備えている。ニクラス設計の傑作のひとつ
R・T・ジョーンズJrの傑作「桂ゴルフ倶楽部」
7116Y／Par72。設計は名匠ロバート・トレント・ジョーンズJr。“リスク”に対しては“高い報酬”を実感できる18ホールだ
ジョーンJrのコースはなぜ面白いのか?
井上誠一設計、「札幌GC輪厚コース」
7063Y／Par72。言わずと知れた「ANAオープン」の舞台。名匠・井上誠一設計の北海道を代表するチャンピオンコース
道内屈指の規模とクオリティ「ニドムクラシックC」
イコロ10337Y／Par108 とニスパ7029Y／Par72 の54 ホール。日本女子プロ他数々のメジャー大会の舞台となった
沖縄
沖縄の名リンクス「ザ・サザンリンクスGC」
7030Y／Par72。太平洋を望む広大なパノラマが堪能できるシーサイドコース。海越えショットも楽しめる
沖縄へのゴルフ旅行。こちらのツアーがお薦めです↓
手造り風情の名コース「オーシャンリンクス宮古島」
6955Y／Par72。自然の地形が設計に生かされた戦略性豊かなコース。高い木がないので風の日は難易度が急上昇する
花粉少なめの西日本の中でも「鳥取」「高松」が狙い目!
スギが少ないのがこの2 つの地域。「高松ではスギを見たことがないという人もいる」（佐橋先生）というほど。関東からはちょっと遠いが、新たな避粉地に名乗りだ。
鳥取
山陰地方の名コース「大山ゴルフクラブ」
7167Y／Par72。名匠・上田治の代表作のひとつで、中国地方を代表するコースでもある。中国地方最高峰の「大山」の雄姿はまさに圧巻。今年7月には「日韓親善ゴルフチーム対抗戦」が開催されることが決定している
知っておくとスコアが良くなる。上田治のバンカー論
上田治設計、県内最古の「米子ゴルフ場」
6267Y／Par72。飛行場跡地の手造りコースで、鳥取県では最も古い歴史を持つ。上田治設計
香川（高松）
四国へのゴルフ旅行。こちらのツアーがお薦めです↓
四国最古、瀬戸内海の絶景「高松カントリー倶楽部」
6320Y／Par70。昭和29年開場の“四国初”のコース。15番からは瀬戸内海、瀬戸大橋が一望できる
四国のトーナメントコースのひとつ「鮎滝カントリークラブ」
6434Y ／Par72。18 番からは瀬戸内海や高松市内を一望できる。プロトーナメントも開催
挑戦しがいのある「高松ゴールドCC」
6684Y／PAR72。18番パー5 のアイランドグリーンが名物。6つのティが選べるもの特徴的だ
月刊GD2019年4月号より
