重心がヒール寄り、だからヒールヒットでも強い球
ソールを見ると、ヒール側にウェートがあり、ライ角もアップライト。まさに、ボールをつかまえる要素が満載です。海外ブランドで、ここまでつかまりを重視したクラブは珍しいですね。(堀越)
実際に打ってみても、ボールのつかまりが抜群に良く、ヒール側でヒットしても、弱々しいスライスにはなりません。高弾道がやさしく打てて、吹き上がるような球にはならないので、飛距離性能も高いです。
打感はややしっかりめで、打音も硬質な感じですが、軽やかさがあります。ピンドライバーのユーザーにとっては、違和感がないでしょう。
装着されているシャフトは挙動にクセがなく、素直でタイミングも取りやすいので、幅広いゴルファーが使えます。
兄弟モデルの「G410PLUS」は、前シリーズに比べて、ややつかまりが抑えられているので、スライスが持ち球のゴルファーは、こちらのモデルを選ぶのがベスト。コスリ球で飛距離をロスしている人が使うと、スライスの曲がり幅が抑えられ、強い弾道で飛距離が伸びます。(堀越)
ヘッド慣性モーメントが大きい
実測でクラブ長さはやや長いですが、クラブ重さは標準的で、スウィングウェートが小さめなので、クラブ慣性モーメントが抑えられています。ピンらしく三角形に見えるヘッド形状で、米国モデルらしくアドレスでは強いオープンフェース設定です。(松尾)
ヘッドの投影面積が大きく、大きなヘッド慣性モーメントを狙っていることがわかります。10.5度のALTAJ CB REDのSシャフトを試打しましたが、シャフトは軟らかめの設定なので、ヘッドスピードが40m/sくらいのゴルファーでも十分扱えます。
コスリ球で飛距離をロスしている人に
ヒール寄りの重心位置で、球をつかまえやすく感じます。そして、リアルロフト角が大きいので球は上がりやすく、しかもスウィートスポットが高めなのでスピンが入り、ビッグキャリーの高弾道が安定して打てます。(松尾)
【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 3 ※5点満点
ヘッド体積/455cc
ロフト角/10.5度
ライ角/59.5
度 長さ/45.75㌅(ALTA J CBRED)
シャフト/ALTA J CB RED(X、S、SR、R)、
ALTA DISTANZA(ワンフレックス)、
ピンツアー173-65、
ピンツアー173-75(X、S、R)、
ジ・アッタス(6S、5S)、
スピーダー エボリューション V(661S 、569S)、
TENSEI CK Pro Orange(60S 、50S)
総重量/約291g(ALTA J CBRED ・R)
価格(税込)/7万4520円
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年4月23日号より
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