
キャメロン・チャンプ 2018年ウェブドットコムツアーのユタ州選手権で優勝。10月にはPGAツアーのサンダーソンファームズ選手権で優勝。1995年カリフォルニア生まれ。183センチ
3カ月ごとにヘッドを割る男
昨年、PGAツアー参戦9試合目のサンダーソンファームズ選手権で初優勝を遂げたキャメロン・チャンプ。並みの新人と違うところは、その飛ばしっぷり。
2018年前半はウェブドットコムツアーに参戦していたが、そこで平均飛距離343.1ヤード(最長記録はなんと425ヤード)を記録。同時期のPGAツアーの平均飛距離1位はローリー・マキロイの319・8㍎。実に20㍎以上も上回っていた。
チャンプ ドライバーは3カ月ごとに新品に替えます。理由? そうしないとヘッドが割れちゃうから。予備は常に用意しています。
飛ばし屋のエースはつかまり仕様「ピンG410PLUS」
現在のドライバーは「G410プラス」。昨年愛用したピン「G400マックス」から移行。

空気抵抗を抑制する6本の「ターピュレーター」を搭載。ホーゼル機能を生かしてロフトを7.5度に調整している

ヘッドサイズは安心感がある455cc。シャフトは遊びが少なく、しなり戻りの良さを重視した。アクラ「TZP」のXを45インチで使用中
チャンプ 打球音が良くて、見た目もカッコいい。ただ、ヘッドスピードが速いせいか、どうしてもしなり戻りが遅れて右へ出やすくて。それを嫌って引っかけのミスとかも出ていたんですが、可変ウェイトをドローポジションにしたら、ラクにつかまるようになり、飛距離も操作性もアップしました。

1月はノーマルポジションだった

2月にドローポジションにチェンジ。タングステンウェートのポジションは3か所から選べるが、チャンプはドローポジションを選択
吹き上がらない弾道で、振れば振っただけ飛ばせるのが気に入っているという。
風に負けない強い球が打てる「スリクソンZ-STAR XV」
チャンプ スリクソン「ZスターXV」を風に負けない安定感で選択。大学時代から日本製のボールにぞっこんです。

狙いやすく止まるアイアン「ピンiBLADE」
チャンプ アイアンは、振ったぶんだけヘッドが動く感じの操作性が欲しい。飛距離性能よりも、正確にピンまでの距離を打ち分けられるものを選んでいます。

曲線と直線がはっきりしていて構えやすい。また、ポケットキャビティ構造で、見た目以上のスウィートエリアを確保。「トップブレードやスコアラインに歪みがなく、シンプルな顔が好み」(チャンプ)
ユニークなのはモデル違いの4番が2本、バッグに入っていること。
チャンプ ピン「i500」の4番は3番アイアンの代わりです。元々ロフトが立っていたので、少し寝かせて21度に。これで260ヤード前後を狙い打てます。もう1本の「iブレード」4番の飛距離は240ヤード前後。どちらも構えやすくていい。

KBS『C テーパー130』のX を装着。「しなりすぎず、締まった感じの操作性がいい」(チャンプ)

「FWやUTより、アイアンが好き。アイアンはコントロール重視。弾道を操作する感覚が好き」(チャンプ)
少しのグースがどんなライでもボールを拾える「ピンGLIDE FORGED」
チャンプ グースネック形状で、上からつぶし気味にクリーンに打てて拾いやすい。

ウェッジにはアイアンより軟らかめのシャフトを選ぶのが、ツアーのトレンドらしい。

芝の薄いライでもクリーンヒット。「グース形状で上からつぶし気味にクリーンに打てて拾いやすい」(チャンプ)
スコアの生命線「ピンPLD TYNE4プロトタイプ」
チャンプ 構えやすいし、フィンがストロークをサポートしてくれるので、安定感が抜群なんだ。

ベースのモデルはフェースを開閉するストロークに合う重心設計になっている。
シャープに振り抜ける小顔ヘッド「ピンG410」FW
チャンプ 小振りヘッドは、アイアン好きのボクでも扱いやすい。また、シャフトの考え方は番手問わず一緒。タイミングよくしなり戻ってくるものを選ぶようにしているんだ。

ヘッド後方のタングステンウェイトで、重心位置を最適化している

タイミングよくしなり戻る
ウッドもアイアンも「やさしい操作性」セッティング


月刊GD2019年7月号より