1年前まではプロにもなっていなかったゴルファーが、一夜にして日本のみならず、世界中のゴルファーまで巻き込み「スマイルシンデレラ」と称されるまでになった。渋野日向子のシンデレラストーリーを陰で支えた一人の男。コーチの青木翔。青木コーチは渋野に何を伝え、どういう信念でコーチングしているのか。「渋野の先生」第3回、ショートしない強気のパッティングについて聞いた。
しぶこも当初はカップまで打てなかった
GD 渋野プロといえば、やっぱり強気のパッティングですよね。
青木 昔は、カップまで打てなかったんですよ。
GD どうして、あんなに打てるようになったんですか。
青木 返しのパットが絶対入る自信をつけたので、しっかり強く打てるようになったんです。その返しのパットを絶対沈めるための練習が、「9分の7ホール」と「1〜5メートル連続イン」練習です。これが終わらないと帰れないので、それは必死ですよ(笑)。これを沈めれば終わり! というパットは、試合よりも緊張しますから、メンタル面も鍛えられるのでとてもいい練習法だと思っています。
試合よりも緊張。「9分の7ホール」と「1~5メートル連続イン」練習
これやらなきゃ、帰れません!
1メートルから50センチずつ伸ばし5メートルまでに9ホールを作り、2回のミスまでゆるされるサークル練習「9分の7ホール」。1メートルから1メートル間隔で5メートルまでを連続で沈める練習「1~5メートル連続イン」。
【9分の7ホールパッティング】
【1メートル間隔で5メートルまで連続イン】
シブコがやっている ロングパットの距離感の作り方
渋野はコースに行くと、まず初めにカップから半径1メートルの円を狙って「7メートル」、「12メートル」、「15メートル」のパット練習を行う。打つ距離は日によって変え、距離に対する感性をつねに磨いている。
【渋野日向子の先生④】青木翔のレッスンにおいて譲れないことに続く
週刊GD2019年9月10日号より
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