数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はミズノの「ST200Xドライバー」です。

日米同時発表の
世界モデルドライバー

シャローバックにアップライトなライ角、ややフックフェースと、これまでのミズノのドライバーとは、イメージがガラリと変わりました。もし、クラウンに“ランバード"のマークがなければ、「どこの海外ブランドのモデル?」と思うほどです。(堀越)

画像: たわみを増大させるソールのウェーブ形状

たわみを増大させるソールのウェーブ形状

安定して
やさしく飛ばせる

実際に打つと、高めの打ち出し角で、飛距離性能が高く、芯も広いのでミスヒットにも強い。従来のミズノらしい操作性を残しつつ、現在の主流である、“安定してやさしく飛ばせる”ドライバーになっています。

球のつかまりはいいですが、つかまりすぎる怖さはないので、安心して振っていけます。弾き感がありつつ、球持ちがいい打感と、爽快感のある心地よい打音。ここには日本メーカーらしい丁寧さ、こだわりが感じられますね。

画像: 反発規制前の素材「βチタン」をフェースに採用

反発規制前の素材「βチタン」をフェースに採用

標準装着のオリジナルシャフトは、トルクフルで振り心地がよく、飛びとつかまりをサポートしてくれます。

画像: 軽くて素直なしなりがスウィングを安定させる

軽くて素直なしなりがスウィングを安定させる

このシャフトであれば、ドライバーに安定を求めるHS40~42m/sのアベレージにオススメ。ヘッド自体は基本的にセミアスリートからアスリート向けなので、シャフト次第で競技志向派まで、幅広く使えるでしょう。(堀越)

ミズノでは珍しい“逃げ顔”

クラブ重さは非常に軽いですが、クラブ長さがやや長くスウィングウェートも大きめなので、クラブ慣性モーメントがやや大きくなっています。横幅が広いヘッド形状で、アップライトなライ角とフックフェースで球をつかまえるイメージが出ています。

画像: ソールのヒール部にあるウェートがヘッドの返りを良くする

ソールのヒール部にあるウェートがヘッドの返りを良くする

また、ミズノらしくないフェースのトウ側の逃げ感と、ヘッドの後方が低い、強いシャローバックも特徴的です。ヒール寄りの重心設定で、ネック軸回りの慣性モーメントも小さくなっているので、ヘッドの操作が可能です。(松尾)

球をつかまえたい人
スライスが出やすい人

画像: 球をつかまえたい人 スライスが出やすい人

球をつかまえやすい構造、かつ「20 MFUSIONDシャフト」はかなり軟らかく、しなりが素直なので、自分のドライバーのキャリーが170~180㍎くらいの非力なゴルファーでも、球をつかまえて飛距離を伸ばせそうです。(松尾)

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4.5/操作性 3 ※5点満点

ヘッド体積/460CC
ロフト角/10.5±2度
ライ角/59度
長さ/45.75㌅
シャフト/20 MFUSION D カーボン(S、SR、R)
     PLATINUMMFUSION D カーボン(PLATINUM R)
     ツアーAD XC5(S)
     スピーダー 569 エボリューションⅥ(S)
     ディアマナ ZF5(S)
     ディアマナ D リミテッド5(S)
総重量/約292g( 20MFUSION D カーボン・S)
価格(税別)/6万5000円
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

画像: ST200Xドライバー

ST200Xドライバー

週刊ゴルフダイジェスト2020年6月9日号より

ヘッドデータはウソつかない
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