時を忘れて語り合えるような空間
「開場50周年を迎えた3年前から、クラブ内外から『一流コース』と認めていただけるように50項目ほどのプロジェクトに5年計画で取組んでいます。クラブハウスのリノベーションもその一環で、見た目の美しさや清潔感はもちろん、快適かつ安心に利用できるように配慮しています」
そう語るのは、代表取締役社長の村山友彦氏。
ロッカーを約30本減らして幅広のロッカーに入替えたり、2階のレストランとコースを繋ぐ動線上にウッドテラスを設けたほか、躯体の修繕も行ったという。
使い勝手の向上もさることながら、メンバーから好評なのが館内の雰囲気。全体的にはダークブラウンの落ち着いた色調だが、ロビーにライトグリーンのソファを配置するなど、空間の差し色がモダンさを感じさせる。
「クラブのキャッチフレーズである『美しい水と緑の林間コース』がデザインの基本コンセプトです」
とは、徳永和也総支配人。ソファ以外にも、雰囲気を高めるために照明には特にこだわっている。
「以前は白色系の蛍光灯を使用していましたが、ゆったりとした時間を過ごしてもらおうと暖色系に切替え、間接照明やスタンドライトも多く取入れました」(徳永総支配人)
照明による演出は館内だけではない。秋冬期はクラブハウス周辺のコースをライトアップしている。
「コースを臨むラウンジには、バーカウンターも設置しました。ライトアップしたコースを見ながら、メンバー同士の交流を深めてもらえればと思います」
現在はクラブバスの運行も検討しているという。
[フレンドシップカントリークラブ]
所在地:茨城県常総市崎房
開場:昭和39年11月(18H・6833Y・P72)
[クラブハウス]
設計会社:高塚建設工業㈱
施工会社:高塚建設工業㈱
改修設計:㈱サムデザイン
延べ床面積:2000㎡ 構造:鉄筋
PHOTO/Miki Takanori
ゴルフ場セミナー2018年7月号より