ゴルフ場メシ向上委員会は「高くて」「マズい」と何かと不評の多いゴルフ場の「味改革」に役立つヒントを探しながら、誰もが食べて旨いと感じる味覚の標準値を探ります。「旨いの基準」は本家本元、本流の味を提供し続ける伝統店、人気店のメニューを考察し、多くの人に支持される味の秘密に迫るものです。
味変を楽しむ徳島ラーメン。卵を溶くと第二ステージに!
家族経営の店「いたのに」。こだわり味の茶系スープ
徳島ラーメンの基本はとんこつ醤油味のスープに濃い味付けで煮込んだ豚肉と生卵。見た目のインパクトと味わいはファンの目に留まった。「いのたに」は家族経営のお店。
開店前に出来上がったスープをスタッフ数人で確認し、自らの味に忠実か否かをジャッジするという。

定番はコレ! "茶系"の「いのたに」
「3人以上がOKを出さないとお店を開けないルールにしています。今まで一度だけありましたね、
スープの味がどうしても仕上がらない日が。その日は休業にしました」
「味見をする人も体調によって感じ方が変わるので、スタッフの体調管理も大事な仕事だと思っています」
みんなで守る「いのたに」のスープは、最初少ししょっぱく感じる醤油味。しかし甘みを感じると旨さに変わる不思議なスープ。麺は中太麺。確かに独特のラーメンだ。具は辛く煮込まれた豚肉。このアクセントがたまらない。
いよいよ卵を溶く時がきた。どんぶりに卵黄のとろみが広がり、コクが加わる。この卵の味も徳島ラーメンに欠かせない重要なアイテムだと実感する。

「いのたに」は県外に徳島ラーメンを「輸出」した老舗

とんこつ醤油の甘辛いスープに濃い味付けで煮込んだ豚肉のコクが生卵でつなぎ合わされる

いよいよ味変!

壁一面のおびただしいサイン色紙が味を物語る

【中華そば いのたに本店】
徳島市西大工町4-25
TEL.088-653-1482
営業時間10:30~17:00
月曜定休
公式ホームページはこちら
二軒目は「いもお」。黄系スープの名店
店主の妹尾浩志さんが独学で仕上げたスープは黄土色で、「いのたに」を茶系とするならこちらは「黄系」と呼ばれている。「いもお」の名物はほろほろとろけるチャーシューだ。

コクと旨味が凝縮した“黄系”の「いもお」
「徳島ラーメンということで『いのたに』さんみたいな肉を予定していたんですが、紆余曲折あって今のチャーシューにたどり着きました」
豚のバラ肉やもも肉で作る自慢のチャーシューは豚骨と鶏ガラでじっくり煮込んだ甘辛スープによく合う。濃いだけではない味のキレ。横に広がる味わいを堪能してほしいと妹尾さんは言う。
「最初はスープが出来上がらずに店を閉めていたんですよ。今後の目標ですか?現状維持ですね(笑)」

ラーメン店でアルバイトをしていた店主が研究して作り上げたスープは黄土色。徳島ラーメンの中では「黄系」と呼ばれる。おろしニンニクを入れると深みが増す

自慢のチャーシューは、甘辛スープによく合う

【中華そば いもお】
徳島県板野郡北島町鯛浜字西ノ須68-18
TEL.088-698-3080
営業時間10:30~15:00/17:00~20:00
木曜定休
三軒目は徳島市の南、小松島市の「岡本中華」。白系スープ
先々代が始めた店に客として通っていた福井雅人さんが現在三代目の店長。先代は福井さんの義父。トラックの運転手だった福井さんは時々店を手伝ううちに後任を任された。

マイルドな味わい“白系”の「岡本中華」
「このあたりは日本ハムの前身、徳島ハムの工場があって昔から豚肉の生産が盛んな地域でした。徳島ラーメンがこういう形になったのは必然だったのかもしれません」
豚骨と鶏ガラを煮込んで秘伝のタレと合わせたスープは白みがかっており「白系」と呼ばれる。「こってりっぽいあっさり。毎日でも食べられる味でしょ?」

豚骨と鶏ガラをじっくり煮込んで作った白っぽいスープは徳島ラーメンの元祖とも言われる

見た目とは裏腹にあっさりした味が人気で県外にもファンが多い

旨い! 卵を溶いて、味の第二ステージへ
確かにあっさりした中に豚骨の旨味がギューッと詰まっているのがわかる。これは旨い!卵を溶いて、味の第二ステージへ。「卵はね、もともとは入っていなかったって言うんですよ。お客さんが自分で持ってきたのを勝手に入れて食べたのが始まりなんだとか(笑)」

【岡本中華 小松島本店】
徳島県小松島市中田町奥林60-1
☎0885‐32‐0653
11:00~20:00(売り切れ次第終了/木曜日定休)
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「いのたに」「いもお」「岡本中華」三者三様の哲学に基づいて作られるそれぞれの一杯。
ラーメンは今や阿波踊りに負けない徳島の名物になった。しかし、徳島ではどの店にも「徳島ラーメン」というメニューはない。店に行ったら「中華そば」と告げるのだ。
【みんなで投票!】ご飯に豚肉をのせてスープをかける。この食べ方どう思う?

とんこつ醤油のスープに濃い味付けの豚肉。これをライスにのせて、スープをかけて食べるのが徳島流。この食し方は関西文化圏の「ラーメンライス文化」の影響らしい。
【ゴルフへ行こう! 徳島/名設計家・佐藤儀一とシーサイドコース】
三方を海に囲まれた、「鳴門カントリークラブ」
コース敷地の三方が海のシーサイド。瀬戸内海を見下ろす絶好のロケーションにあり、地形を生かした谷越えや大きな起伏のある歴史あるゴルフコース

2番 393Y P4 右はOB。左サイドがベスポジ

3番 284Y P4 短めの左ドッグレッグ、グリー四方にはバンカー

11番 388Y P4 右の崖下は紀伊水道
【鳴門カントリークラブ】
徳島県鳴門市瀬戸町北泊字北泊529-1
TEL.088-688-0111
18ホール/6667ヤード/パー71
コースレート/70.9
設計/佐藤儀一
開場/1964年10月15日
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吉野川右岸に造られた河川敷9H、「徳島ゴルフ倶楽部吉野川コース」
50あまりのバンカーと3つの人工池を配しているため難易度は高い。コースは名設計家のひとり佐藤儀一によるもの

2番 380Y P4 薄暮プレーもある

8番 160Y P3 両ベントの2グリーン
【徳島ゴルフ倶楽部吉野川コース】
徳島県徳島市北田宮2-13-32
TEL.088-632-1026
9ホール/3243ヤード/パー35
コースレート/35.3
設計/佐藤儀一
開場/1959年11月1日
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紀伊水道沿いシーサイド、「コート・ベール徳島ゴルフクラブ」
フラットな中にアンジュレーションを取り入れたシーサイドコース。
自然の野趣あふれるホールが多い反面、人工的な池を配したホールも。距離が長く、フェアウェイも広い。

洋風ハウスがシンボルのパブリック。高低差がなく女性にも人気。ベントのワングリーン
【コート・ベール徳島ゴルフクラブ】
徳島市阿南市那賀川町みどり台1-1
TEL.0884-42-3441
18ホール/7011ヤード/パー72
コースレート/73.7
設計/大西久光
監修/日本ダンロップ
開場/1995年7月21日
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橘湾を見下ろす、「阿南カントリークラブ」
阿波の松島と呼ばれる橘湾を見下ろす高台にある。打ち上げ、打ち下ろし、ドッグレッグなど変化が楽しめる。南国四国徳島、夏涼しく、冬暖かいシーサイドコース。

11番 418Y P4
(2打目地点からティ方向)
豪快な打ち下ろしの名物

打ち上げ、打ち下ろし、ドッグレッグと変化に富む18ホール
阿南カントリークラブ
徳島県阿南市橘町江ノ浦88番地
TEL.0884-27-1814
18ホール/6610ヤード/パー72
コースレート/71.7
設計/ユニエースコンサルタント
開場/1979年10月22日
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PHOTO/Takanori Miki